Canonからコンパクトデジカメ「PowerShot S120」とその兄弟機「PowerShot S200」が発表されました。
S120のほうはS110の後継モデルということになりますが、広角側の明るさをF1.8とちょっぴり明るくして他社に負けないスペックにしたという感じです。
テレ端のほうも少しだけ明るくなってF5.9からF5.7になってますけど、本体の厚みもその影響か少し厚くなって(26.9mm→29.0mmに)います。
それでいて「F1.8以下レンズ搭載コンデジとしては」世界最薄とかいうのも…。
さらに「オトナの部活カメラ」というキャッチフレーズ(?)もどうなんでしょうか…。
それこそ写真部の方々はデジイチなりミラーレスに行くでしょうし、特設サイトに挙がってるサーフィンや釣り、ダイビングなら防水が必要なのでは?という気もします。
機動性や携帯性という点でも、それこそスマホで十分と言われかねないのではないかと。
そして弟モデルの「PowerShot S200」はさらに位置づけがよく分からない感じで、PowerShot S110の撮像素子をCCDにしたという感じの機種です。
本体の大きさや重さは少し小さくなってますが、S110の在庫から派生させたような…。
しかもRAW記録は非対応という、妙なヒエラルキーは付けてあります。
最近のデジタルカメラの技術進化はスゴイと思いますけど、さすがにそろそろ垂直成長は厳しくなってきたという面もあるのかも。
これからは、らせん状にゆっくりと伸びていくような時期に入って、今回のモデル群はちょうど螺旋の裏側みたいな位置にいるような気もします。
どうせ裏に行くなら、ワイド端F1.0とか広角20mm相当みたいな尖ったスペックにしても良い気もしますが、キヤノンは昔から意外と保守的ですからねぇ。
あと、ジャンクの分解などをしてみると、IXYからDIGITALが取れる直前(2009年くらい)から作りが少しラフになったなぁとも感じています。
ごく新しいモデルはあいにくまだ分解したことがないのですが、それまでは販売台数に比して考えるとジャンク率が低い印象だったんですよね。
同じジャンクでもユーザーの過失(落下や水没)の比率が高い感じでしたが、その後のは見かけはキレイなのに…というパターンが増えた気がします。
どうもあまり良い印象がなかったので苦言が多くなってしまいましたが、コンパクトでありつつ(S120は)RAWで撮れるという点では完成度の上がった良いモデルだと思います。
実売価格が少し落ち着いた頃には、スマホで満足できなくなった方の次の一台として良い選択肢になるでしょう。
(当サイトでは、Amazonアソシエイトをはじめとした第三者配信のアフィリエイトプログラムにより商品をご紹介致しております。)