254月
LUMIN D1用に菊水を試してやはりリニア電源の効果は結構ありそうだったので、BRZHiFiの12Vリニア電源を入手してみました。

菊水でも動作自体や音質面では問題なかったのですが、動作中に唸るし、ミスって電圧が変わったりしても危険ですから固定のものが良いかなと。
ちなみに届いた時点では電圧が13V近辺と少し高かったので、本来付属のACアダプタに合わせて12.3V近辺に調整しました。

内部はダイオードアレイの30CPQ150や三端子レギュレーターLM317が見えますが、詳細の構成はあんまり良くわかりません。
LM317自体は1.5Aほどだと思いますが、この電源自体は6.5Aを謳ってあります。

音質的には菊水より力強さがあってリップルは同等程度には少なそうです。
唸りは多少ありますがトランスのみで、筐体にスタビライザーを乗せればほぼ聞こえない程度ですし、おそらく冬の時期に使っていた電気マットの影響が大きいのだと思われます。
音楽聴く時には電気マットは消すので大きな問題ではないですし、菊水のほうはこれとは関係なく唸ってましたからね。
まずは影響が大きそうなLUMIN D1のアナログ出力から確認していくと、ハープシコードの音色に厚みが出てリコーダーの音色も自然で実体感があります。
そもそもLUMIN D1がこういうのが得意な傾向がありますが、そこがより充実したような感触です。
デジタル出力だとさすがにアナログ出力ほどの大きな変化は出ませんが、やはり細かい音が鮮度良く出てくる感はあります。

純正のケーブルはフェライトコアも付いていたので、別売りのものも調達してみました。
本体側のプラグが航空用GX16の2ピンで多少特殊なので自作も面倒ですからね。
付属のものはちょっと穏やかにまろやかになる傾向でしたが、そこが程よく鮮度が上がった感じでさらに音は厚みが出たようです。
個人的には殆どの場合、片電源を扱うことになる外部電源はあまり好みではないのですけど、さすがにごくごく普通のACアダプタよりはだいぶ良くなるみたいです。
それに他の機材にノイズをばらまくことがないだけでも安心感はあるのかなと思っています。
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244月
Technicsのレコードプレーヤー「SL-1000」を入手しました。
もうだいぶ前なのですっかり書いたつもりになってましたが。

某所で見つけて最初は他の方に良いのでは?と紹介してたのですけど、一向に売れる気配がないので買ってみちゃうかと。
ターンテーブルが初代のSP-10、それにEPA-99というトーンアームをセットしたもので、今のSL-1000Rのご先祖様みたいなモデルですね。
SP-10にありがちなアルミ腐食が結構盛大に出ているので嫌われたんだと思いますが、動作は全く問題ありません

当初はストロボがボケて見えないというのがありましたが、その後回復したのでおそらく輸送時の結露でしょう。
もちろん50Hzに切り替えて回転も安定していますし、ワウフラッターもスマホアプリで計測した感じではそこそこの精度を保っているみたいです。

キャビネットはオマケくらいに思っていましたが、思った以上に手間がかかっていてバネを主に使ったフローティング構造です。
SP-10の実力によるところが大きいとは思いますが、これまで使っていたBL-99Vよりも低音が出るなというのが当初の感想です。

EPA-99はわりとオーソドックスなS字アームで、その後のテクニクスのトーンアームの基礎になってるようなモデルだと思います。
やや構造が古い印象はありますが、十分良いものです。
SL-1000やEPA-99については情報が少なく、説明書がないので探り探りで使いました。
サブウェイトも後部に装着できるようになっていて、現在市販されているSL-1200シリーズ用のものがそのまま使えます。

あとは注油も少ししてみてしばらく時間を置いてみましたが、特に回転精度に変化はないですし、音も静かです。
この静けさを体感してしまうとBL-99Vはやっぱり多少のゴロがあったんだなと感じます。

ターンテーブルでそんなに変わるわけがないと思いつつもなぜかセバレーションが良く、それでいて中抜けしないのはアームもわりと優秀なのでしょう。
サエクほどラテラルを気にしなくて良くピーキーでないので使いやすいですし。

システム全体としては交響曲でのスケールアップが著しく、とりわけピアニッシモの描写が繊細です。
S/Nが良いのもあるのでしょうし、低音がとにかく厚くキレも良い印象です。
あえて欠点を挙げるとすればフラッター部分が高域をややキツくする傾向はありそうで、そこはベルトドライブの優位性が感じられる部分です。
これまでがサクションでターンテーブルシートが使いづらかったので、RTS-30を本格投入したこともかなりプラスに働いていると思われます。
こうなってくると本格的にメインのターンテーブルに仕立てたいという欲が生まれてくるわけで、そこはまたちょっとずつご紹介していこうと思います。
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214月
ブログを書く意欲があまり湧いてこずに遅れがちになっていますが、STAXのイヤースピーカー「SR-407」を入手しました。

先日、イヤースピーカーの「Lambda Nova Classic」が思った以上に良かったので状態がもうちょっと良いと違うのかなという、いつものパターンです。
どのあたりを狙うかはだいぶ迷いましたが新しいほうが状態に関しては良いものが多いだろうという推測のもと、SR-404や507と迷って407にしました。
507とユニットは同じらしいですし、それ以上狙うとしたらSR-007のような丸形のほうになりそうなので。

状態は期待通りかなり良くて、中に入ってるスポンジも全く劣化なしです。
見た目はほぼ似通った「虫かご」ですけど、ユニット自体に傾斜が付いているみたいです。

音は普通のヘッドホンに少し近づいた感じで、安定感は大幅に向上しました。
もちろんコンディションの問題もあるのだと思われます。
歪みも少なくて中低域も程よく厚みがあります。
ちなみに能率もSR-407のほうが少し高め感じがします。

Lambda Nova Classicのほうも独特な世界観が魅力的で、SRM-3との相性もあるかもしれないですが意外とこっちもリスニングには楽しさが伴う印象もあります。
もしかすろとSR-407のほうはもう少し新しいアンプや真空管でドライブしたら良いかもなぁという印象もあります。
ただこの時点ではHIFIMAN EF400をDACとして使っていたので、これをもう少し上位のものに変えたりすれば、どちらが音源や機材の差が分かりやすいかといえば圧倒的にSR-407のほうだろうなという片鱗はこの時点でも感じていました。
SR-407はとにかくブレスやアレンジがとても明瞭に感じ取れて、モニターヘッドホンというのとはまたちょっと異なるかもしれませんが非常にオーディオ的な描写に長けている気がします。

しばらくSR-407を聴いた後にLambda Nova Classicにしてみると「こもっているな」と思ってしまいます。
音色は尖りがなくて聴きやすいのでまたちょっと聴いてると「これで十分良いよね」とも思いますけどね。
さらに再びSR-407に戻すと、振動が良く制動されているなという繰り返しで楽しめます。
また音圧が高めの曲への対応力が高く、高速ビートの打ち込みなどもしっかり表現できるのは、静電型の弱点を埋めようと改良してきた成果が蓄積されているのでしょう。
全体に新しい音源のほうが合う傾向がこの時点ではあって、特にDENAFRIPS ARES IIにDACを変更してからはなおさらその傾向は強まりました。
ちょっと気分を変えてとLambda Nova Classicも出番があるという意味では良いことでもあるのでしょう。

STAXを聴いたあとにHD800を聴いてみると、「え、めっちゃこもってるんだけど」と感じてしまいました。
もちろんアンプの駆動力が不足していて本領発揮できてない等あるのかもしれませんが、音もそれぞれの楽器が混濁していて、正直今までこれで満足していたのかと思うほどです。
歪み率がどうとかという問題ではなく、根本的に違うんだなというのが率直な感想で、すぐにSR-407にすぐ変えてしまったほどです。
オーディオ的な性能云々というよりも、スピーカーでいえばルームアコースティックが良くなったような違いなので、バックキャビネットの残響が悪さをしているように感じたのかも。
SR-407のほうも欠点を挙げるとすれば低音は若干薄いようにも感じられますが、質の悪い低音でモヤモヤするより良いでしょう。
こうなるとさらに強化したくなるのが悪いクセで、そこはまた後日(2段階くらいで)取り上げます。
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134月
STAXのイヤースピーカーシステム「Lambda Nova Classic System」を導入してみました。

STAXは以前から気になっていたものの、専用のアンプ(ドライバーユニット)が必要で古い機種はスピーカー端子につなぐものだったりイヤースピーカーの劣化が目立つものも多かったりで機会に恵まれていませんでした。
今回の「Lambda Nova Classic System」も1994年発売でイヤースピーカーの状態も万全とはいえませんが、試すならこのくらいが良いだろうなと。

ドライバーユニットは半導体タイプの「SRM-3」です。
基本回路はACアダプタを使うSRM-Xhと同じらしいですが、そこそこしっかりした電源を積んでアッテネータもグレードアップされています。
イヤースピーカー使うにはドライバーユニットがなければ始まらないというニーズには十分でしょう。

イヤースピーカーは「Lambda Nova Classic」で中級クラスという感じでしょうか。
Lambda Nova Signatureのほうがたしか知名度としては有名だったような気がします。

まずは動作確認的にHIFIMAN EF400のRCA出力をドライバーユニットにつなぎ、イヤースピーカーには手を入れずに聴いてみます。
ボーカルの透明感が良いですね。
低域はそこまで強くないみたいでスイープ等で確認してみると25Hzくらいからレベルが上がってくる感じです。
とりあえずビビりとかはないので安心しました。
この段階だと全体の低歪み感はHD800など使い慣れているとそこまででもない印象で、HIFIMANを振動膜駆動が強力になったような感じのサウンドです。
ギターも鮮度が高く、ちょっと中域高めの帯域がシャキッとしていてそれがアクセントになっているようです。
残響成分が非常に良く聞き取れて分離していて、場のノイズや息遣いなどは非常に細やかに聴き取れます。
古い音源も意外と粗を出さすに鳴らすのは世代的に合っている部分もあるのかな。

ただこの段階では内部の薄いウレタンがボロボロになっていて、静電ユニットも接着剤が溶けたのかズレていたのでそこを補修しました。
実際にはイヤーパッドの接着剤が隙間に入り込んでいて虫かごを外すのにかなり苦労したんですけどね。
今のはメッシュになっているらしいので手近にあったものとしてシルクの羽二重があったので、適当な大きさに切って入れておきました。
ユニットのほうは結構いろいろとガタが来てる感じもありましたけど可能な限り補修して本来の位置に。
これで低音がもっとしっかり左右揃って出るようになり、シルクのおかげかしっとりとしつつ透明感が上がりつつパワフルさが出て有機的なサウンドになった気がします。
補修のおかげもあるでしょうけれど、多少はエージングあるいは暖機運転が必要なのかもしれません。

スケールが小さくならないという点でイヤースピーカーという命名もなるほどなという印象です。
シルクに交換したこともあってか、音場はそこまで広いとは感じませんが、むやみに広大さをアピールして響きを乗せるようなものよりはかえって素直で良いです。
むしろ上流の粗も見えてきたのでDACをDENAFRIPS ARES IIにしてみました。
それまでの高域のキツさが減ってウェルバランスにかなり変わったので、もはや上流を奢らないといけないレベルになったということですね。
少なくともクラシックはこちらのほうがだいぶ良いと思います。
すっかりSTAXにハマってしまったようで、このあともおそらくイヤースピーカー関連の記事が続くような予感(すでに結論が出てますけど)です。
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303月
YAMAHAのMCカートリッジ「MC-5」を入手していました。(紹介し忘れてました。)

クロス発電方式の中でもかなり針圧が軽い設定(1.2g)と、ベリリウム・テーパードパイプ・カンチレバーが特徴でしょうか。
YAMAHAのカートリッジはプリントコイルのMC-1X、クロス発電方式は空芯のMC-4、オーソドックスなアルミテーパードなMC-7、そしてエントリークラスのMC-11と所有していますのでこれで5つめです。

音は針圧からイメージする感じとは異なって意外と分厚い傾向です。
ベリリウムカンチレバーの良さが出ているのでしょうし、センダストコアの鉄芯ということでMC-4より厚みが出やすいわりに鉄芯の欠点も出にくい感じなのでしょう。
音に広がりがあって、MC-11の快活さとMC-1Xの透明感が上手くバランスされたような印象です。

ただ出番としては意外にもMC-11が多かったりして不思議なものです。
廉価モデルだからちょっと環境変更した時のお試しにも気軽に使いやすいですし、超楕円というのもあって性能的な不満もなく快活に鳴ります。
もうちょい本気でとなるとMC-1Xに手が伸びがちですし。
ただなにぶんどれも1970〜80年代の品ですし、そもそもカートリッジは消耗品の要素が強いのでバリエーションとして持っておくのは安心感につながっているように個人的には思っています。
近いうちに書くと思いますがターンテーブルやトーンアームもずいぶん変動があったので、またそれぞれを今の環境でお試しする楽しみもありますね。
ORTOFON
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293月
SONYのマクロレンズ「FE 50mm F2.8 MACRO」を入手しました。

α7、α7IIと使っていますが実はまだEマウントの35mmフルサイズ対応レンズを持ってなかったんですよね。
その前のNEXからの資産としてAPS-Cのはあったんですけど。
これまではLA-EA4でミノルタのレンズを使っていたという状態でした。

それはそれでなかなか気に入ったいたんですけどバッテリーの減りがちょっと早い気もして、物撮りをNikon D810から主にα7IIにしていたのでマクロレンズくらいは入手しても良いだろうと。
AFも少し速くなるかもですし。

実際使ってみたところとしては起動が早くなったものの、マクロ域でのAFは精度も速度もあんまり変わらないかな。
むしろプリAFがオンになっているとずっとギコギコ(そこまで音は大きくないけど)していて、かえってバッテリーが減りそう。
ということでプリAFは即効でオフにしました。

マクロレンズとしてはまあ順当な感じで、最近の物撮りはすっかり新しいほうに変わっているので体感的な満足度は高いのでしょう。
ボケはちょっと後ろがうるさいような気もしますけどね。

バッテリーのほうはプリAFをオフなら多少は長く保つようになった気がします。
どちらかというとバッテリーがヘタってきてるというのもあるのでしょう。
過去のモデルも含めて3,4個あるので積極的に買い替えようという気にならず、また純正のお値段がかなりお高いのが…。
またバッテリーグリップを復活させて2個装着体制にしても良いのかなと思ってるところです。
SONY(ソニー)
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Filed under: DigitalPhoto