私も一応、画像処理やさんの端くれなんですが、以前から可能だと言われながら
なかなか実現しなかったのが、「車の衝突を画像処理で事前に防ぐ」技術です。
そんな技術が搭載された「IMAPCAR」という、車載向け画像認識用
並列プロセッサが開発されたそうで。
http://www.designnewsjapan.com/news/200608/news060828_0201.html
NECとトヨタ、デンソーが協力して開発したそうで、今秋発売予定のレクサスに
搭載される予定とか。
従来のミリ波レーダーなどでの物体認識よりも歩行者の認識率が高まる
のだそうです。
システム的には、2台のカメラからの画像から、進行方向を特定し、
その方向にいる歩行者を認識して、衝突軽減の制御をするような形に
なるようです。
ただ、こういうシステムがこれまでなかなか現実のものにならなかったのは
今回のような高速で画像処理できるエンジンがなかったからではないと
思うんですよね。
どちらかというと、事故が起きた場合に「責任の所在」にあるような気が
するんです。
「衝突防止システムが正常に動作しなかったから、事故が発生した」
とか言われたら、メーカーとしては、たまったものではないですからねぇ。
とはいえ、今回は実装の予定が具体的に立ってるようですから、衝突軽減の
処理の範囲を、うまく「調理」してあるんでしょうね。
ともかく、事故の減少に役立ってくれれば、画像処理やさんとしても
うれしい限りです。
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