クマデジタルさんが最近のデジタル一眼は高感度耐性が高く
なっているので、「ISOを上げることが前提の、尖ったスペックの
レンズなども設計できるんじゃないだろうか」という、ご提案だったので、
コメントがてら、エントリーしてみます。
結論からいうと、まさにそういう設計なのがマクロレンズだと思います。
SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG Canon用
無限遠の描写は、レンズによっては満足いく性能が出ないケースも
ありますが、大抵の場合は全域にわたって、非常に高性能で、
しかもコストパフォーマンスも高いんですよね。
また、昔から開放F値を無理しないレンズが、画質面で評価が高いのも
良くあることです。
とりわけ、人気が高いのは、ズミクロンですね。
《中古並品》Leica ズミクロン R50mm F2 フード組込 (3-CAM)
一番人気は初期型の「先細ズミクロン」ですけど、ライカボディで
使うなら、後期のもののほうがカムの関係で使いやすいです。
マウントアダプタで使うなら、初期型がお買い得でしょう。
フォーカスエイド対応EOS - LEICA電子マウントアダプタ
もっと安い「XR RIKENON 50mm F2」なども隠れた名レンズとされて
いますしね。
「F2なら明るいじゃん」と思われるかもしれませんが、あまり暗いと
被写界深度などの表現の幅が狭まる恐れもありますし、ほどほどが
よろしいかと。
ちなみに、まさにそういう設計を心がけているのが、フォーサーズの
レンズ群なんですよね。
OLYMPUS ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 MACRO
テレセントリック性の高い光学設計を重視していますが、これは
マウント径なども含めて規格制定したのが活きているといえるでしょう。
ですから、既存のマウントを使う他のレンズマウントでは、レンズ単体で
「尖った設計」が可能かといわれると、結構制限があるといえる面も
あろうかと思います。
とはいえ、マクロレンズ的なアプローチをした、今の時代に即した
デジタル時代のレンズというのも、確かにアリなのかなぁと感じました。
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4 Responses
12月 2nd, 2008 at 7:13 PM
MacBSさん、こんにちわ
どこでもピントがあっているような写真を撮りたい方は、暗いレンズの方がいいでしょうね。一方、ぼかして撮りたい人は50mmレンズでは最低でも2.0は欲しいですね(できれば、1.4)。
後、最近のレンズと言うか、私の持っている高倍率ズームレンズやコンデジのズームレンズで気になるのは、やはり、画面周囲の直線が直線とならないことで、これを自動修正することと、周辺光量落ちも自動修正して欲しいものです。
12月 2nd, 2008 at 7:26 PM
matsumoさん、コメントありがとうございます。
個人的にはレンズ性能よりも表現性重視なのですが、
レンズ性能だけを考えれば、F2.8くらいでも
解放から実用になるのであれば、良いのかもしれません。
歪曲収差については、ソフトウェアでの補正のほうが
現実的かもしれません。
周辺減光はCanon、倍率色収差はNikonがカメラでも
ある程度、補正してくれるみたいですよ。
12月 3rd, 2008 at 10:00 PM
こんばんは。
レンズ設計には詳しくないのでテキトーなこと言っちゃいますが(汗
歪曲収差補正なんかも、明るさを犠牲にすればレンズ側でできそうな気がするんですよね-。計測用レンズみたいなイメージで。
12月 3rd, 2008 at 10:38 PM
Kumadigitalさん、コメントありがとうございます。
歪曲収差は、一眼レフのレトロフォーカスタイプだと、
発生しやすい性を抱えてるんですよねぇ。
非球面レンズや異常分散レンズなどで補正可能ですが、
これではコストが増大してしまいます。
レンズ枚数を増やすことでも似たような効果を得ることは
可能ですが、コストが増えるのは同じかと。
このあたりは単焦点にすることと、ミラーレスにしてあげることが
効果大かと思います。