PCオーディオ系のムック「Net Audio Vol.2」でMac用の高音質プレーヤーソフト「Decibel」が紹介されていたので、早速試してみました。
App Storeで売られていますが、まずは公式サイトから24時間限定の試用版でテストです。
以前はAyreWaveと呼ばれていたソフトだそうで、それが名称変更したものだとか。
さらに前にはPlayという名前だったらしく、当時から浮動小数点演算で内部処理されているのが特徴のようです。
このDecibelはさらに進化して、64ビット浮動小数点演算の内部処理です。
非常にシンプルな画面構成ですが、iTunesで選択している曲をプレイリストにインポートしたりできて、使い勝手はそこそこ良好です。
オプションも少なめで、ちょっと拍子抜けするくらいかも。
ただ、メモリ上にロードする機能とか、背景にアートワークを表示したりと細かいところにこだわった作りになっています。
Replay Gainという音量の均一化オプションもあって、音質面でいえば余計なわけですが、さきほどの浮動小数点演算もあってか、デジタルボリュームと合わせて便利ながらも音質に配慮してあるというわけですね。
あと、CPUパワーの消費が非常に少ないのも特徴で、ほぼ3%程度と非常に軽快です。
対抗するFideliaでは30%強、Audirvanaは100%近いですから、それと比べると「ながら再生」には便利ですね。
ただ、他のアプリで負荷がかかると多少音飛びが発生するケースがありました。
音質に関しては浮動小数点演算もあってか、丁寧な感じで刺激が少ない音色です。
一聴してすぐにiTunesとの差が際立つものではないので、ちょっと目立ちにくいかもしれませんが、上品な音質は長く聴ける音色に仕上がってると思います。
ちなみに、他のプレーヤーアプリと比べてみると、Audirvanaはもっと重心が下がる感じで、サ行がやや刺激です。
Fideliaは余韻や響きが際立ちますが、ちょっとHi-Fiを意識しすぎたところがあって、ライブ感が強すぎかも。
また、高域にやや合成したような印象も伴いました。
iTunesとの差をはっきり感じたいのならFideliaがオススメですが、音源の質が高いのであればDecibelのほうが純粋に音を追求してくれるかも。
なお、FideliaはFLAC対応ですが、DecibelはFLACやOgg Vorbis、Musepack、 WavPack、そしてApple Losslessなどにも対応しています。
ただし、iTunes Storeで購入したFairPlayのかかった楽曲は再生できませんでした。
App Storeのおかげか、Macもこういうアプリが増えてきたのはうれしいところですね。
最近はあまりApp Storeを眺めていなかったけど、またじっくり他のソフトも探してみようかな。
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