• 167月

    みんぽすさんからPHIATONのヘッドホン「PS320」をお借りしました。

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    以前もMS400をお借りしましたが、あちらはMS(Moderna Series)、今回のはPS(Primal Series)に属しています。
    イヤホンはすべてPSなので、PSのほうが下位モデルなのかなぁ。
    明確なシリーズの定義は見つけられませんでしたが、MSはカーボンのハウジングのものという分け方かも。
    価格的にはややPS320のほうが安めといった感じです。
    質感はそれほど違わないですが、ややPS320のほうが上品でコンパクトといった印象を受けました。
    箱も黒を基調に、革っぽいプリントが入っていて、シックでおしゃれな感じです。

    ユニットはちょっと特徴的で、40mmと16mmの同軸2wayになっています。
    ただ、ヘッドホン本体はもちろん、箱にもそれを大々的に謳った記載はしてありません。
    こういうシンプルで上品な感じは、とても好印象ですね。

    ケースもなかなか立派なものが付属しており、本体を折りたたむとCDケースを一回り大きくしたくらいのそのケースに、すっぽり収まってくれます。
    CDも1枚くらいなら、このケースの中にいっしょに入れられそうです。

    音質に関してはまだエージング段階かとは思いますが、同軸ユニットの性質がやはり出ているなぁというのが第一印象です。
    低域から高音までしっかり伸びていて、無理の少ない音に仕上がっています。
    ただ、低域は口径のわりにはやや不足している感じもします。
    40mmといっても同軸にすることで、振動板の面積が減っていることも関係しているのかな?

    ただし、周波数帯域という点でいえば、下までしっかり伸びているのもわかります。
    いわゆるドンシャリ感が少ないということなのかもしれません。
    ご存じの方も多いかもしれませんが、PHIATONはオーディオテクニカにOEMしていたりするわけですが、前回はまさにオーディオテクニカっぽい仕上がりだったので、今回はだいぶ違いを感じる部分もあります。
    あえて言えば、むしろソニーの音の出し方に似ている印象があります。

    また、同軸のつなぎの影響なのか、ピアノの右手側のほうが左手よりも解像感がある気がします。
    そこで「境界」を感じるというのはやはり2wayの影響が出ているのかも。
    もちろん、一聴してすぐに分かるようなものではなく、エージングが進めば馴染んでくる可能性も高いと思います。

    あと、PHIATONのヘッドホン全般で感じることがあるのですが、たまにボソッとパイプの筒を叩いた時のような(空気砲みたいな)音がたまに目立つことがあります。
    機種によって出てくるポイントは違うのですが、この機種だとボーカルの息継ぎ部分で聴こえることがあるようです。
    ハウジングによるものなのか、それともユニットのダンピングなどに関係しているのかは不明ですが、カナルだと他メーカーでも結構あるんですけど、大型のユニットではちょっと珍しいかな。
    ただ、音源によるものかもしれませんし、ダンピングファクターを高めるための小さな副作用かもしれませんから、それほど気にし過ぎる必要もないかと。
    もうひとつ、カナルタイプのイヤホンもお借りしていますし、もう少しエージングが進んだら、またレポートしてみたいと思います。

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    Filed under: Mono Fellows
    2011/07/16 5:00 pm | PHIATON PS320 レビュー 到着編 はコメントを受け付けていません

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