みんぽすさんから富士フイルムのレンズ交換式カメラ「FUJIFILM X-Pro1」をお借りしました。
いつもなら早速、作例と行くのですが、今回はせっかくなので、素晴らしい外観を紹介していこうかと。
メーカーサイトなどの写真でもCONTAX G1に似てるなぁと思ってましたが、実際の感触もかなり近い感じです。
レンズ側に絞りがある点やシャッタースピードや露出補正のダイヤルなど、かなり類似しています。
絞りは電子マウントで電気的なスイッチですし、G1の枠だけ動くファインダーとは大違いで、OVFとEVFのハイブリッドな高機能ファインダーなあたりは時代の進化を感じますが。
そしてレンズはSUPER EBC FUJINONを冠する金属製の高級感あふれるもの。
ヘリコイドもありますが、これも電子式で距離目盛はないのはちょっと寂しいかな。
また、フルタイムMFではないので、ヘリコイドを回しても自動的にMFには切り替わってくれないようです。
MFにする場合には本体正面右下のスイッチで切り替えますが、これはちょっと不便かな。
ヘリコイド回転時に自動的に切り替わってくれたり、フォーカスポイントを自動拡大してくれるような機能があれば便利なんですけどねぇ。
なお、MFの操作性やEVF、背面液晶でのピント確認は比較的見やすい印象ですし、拡大表示はMF時にコマンドダイヤルの中央を押すことで可能となっています(シャッターボタン半押しで解除もされます)。
レンズは標準レンズの「XF35mmF1.4 R」、広角の「XF18mmF2 R」、そしてマクロレンズ「XF60mmF2.4 R Macro」の3本をまとめてお借りしています。
フードなども金属製で、さすがしっかりできています。
ただ、銀塩時代のオールドレンズを知るものとしてはイマイチ重量感がないのが…。
外から見える部分は十分重厚なんですが、中身が軽い感じなんですよね。
もちろん、古いMFレンズとは違って、この中にAFモーターも絞り制御機構も入ってますから、そのスペースが必要なんでしょうけど、もっとズッシリでも良かったかも。
その辺りの需要はマウントアダプタが担えば良いわけですけどね。
また、さきほども書いたとおり、絞り値の指定はレンズ側でやるようになっていて、A位置にしておくと、本体がAモードの時はプログラムモード、それ以外ではシャッタースピード優先AEになります。
ただ、A位置にはロック機能がなく、通常の絞り値と同じクリック感のみなので、いつの間にか動いてしまうということが結構ありました。
ちょっと手前に引いて回すとか、強めのクリック感があると良いのですけどね。
あと、これに関連してですが、絞りを例えばF2.8にしてあってもプレビュー表示のためか、光源が変化すると絞りが勝手に「キシュキシュ」という音とともに動きます。
電源が入ったままぶら下げていると、この音が結構目立つんですよね。
絞りオートの場合は仕方ないですが、絞り優先AEの場合はできれば動かないほうがうれしいかな。
とまあ、色々と思いつくままに気になったところを書きましたが、メカニカルな良さをうまく融合させたのは素晴らしい試みだと思います。
今のデジタル一眼レフやミラーレスたちは撮影においては非常に優秀ですが、持つ喜びを感じるカメラが少ないように思っています。
撮影するときだけでなく、眺めたり撫でたり、枕元に置いて寝たり(笑)する、そんなカメラもあって良いのではないかと。
また、最新のデジタル機器に懐古趣味を求めるのは必ずしも正解ではないかもしれません。
ただ、昔からフィルムカメラが築いてきた操作性というのも「撮る道具」としての使い勝手を追究してきた上でのものでもあると感じています。
その道具としての良さを完全に吸収して昇華した形になっていない部分もまだまだありますが、各社横並びにならないという意味でも、この路線でさらに進化を続けてほしいと思います。
今回は触りだけ、という感じでしたが、すでに撮影も結構楽しくやってきたので、近日中にそちらのレビューも載せたいと思っています。
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