みんぽすさんに約1ヶ月ほどお借りしていた富士フイルムのレンズ交換式カメラ「X-Pro1」ですが、今週は東京出張ということもあり、少し早めですが返送の準備を整えました。
というわけで、これまでのレビューを総括しつつ書いてみようかと。
まずはこれまでの記事をリストアップしておきますね。
FUJIFILM X-Pro1 レビュー 到着編
FUJIFILM X-Pro1 レビュー 35mm実写編
FUJIFILM X-Pro1 レビュー 18mm撮影編
FUJIFILM X-Pro1 レビュー 花撮影編
FUJIFILM X-Pro1 レビュー お散歩撮影編
FUJIFILM X-Pro1 レビュー 街角スナップ編
このレビューを入れると7回もエントリしています。
まるで自分のメイン機のように使わせてもらった1ヶ月だったので、写真も結構撮ったからでしょうね。
あまりむやみにシャッターを切らないほうなので、この期間中に600枚弱撮ったようです。
細かい話はこれまでのレビューに任せるとして、やはりいちばん気になったのはRAW現像でしょうか。
SILKYPIXも悪くないのですけど、やはり慣れた現像ソフトでやりたいというのがあります。
純正で用意されたものもSILKYPIXベースで、本体で生成されるJPEGや本体内RAW現像とは画の方向性もずいぶん違いますしね。
AdobeはX-Pro1への対応をすでに表明していますし、サードパーティのRAW現像ソフトの対応が待たれるところです。
もちろん、この期間中に撮ったRAWデータも保存しておくので、対応したら再現像してみたいと思います。
逆に良く言われる、この機種独特の部分というのはほとんど気になりませんでした。
ファインダーも未完成な部分はあるものの、丁寧に作られていますし、動作のレスポンスもマクロ撮影を除けば、私には十分でした。
また、ローパスフィルタがないのもこの機種の特徴ですが、モアレが気になった場面もほとんどなかったです。
唯一、iMacの液晶画面を撮った時は下のような面白い模様が現れましたが、等倍で見れば判る程度です。
まるでJPEGの圧縮ノイズみたいですが、かなり広範囲の近傍を演算処理しているようで、複雑な画像処理が垣間見れたと言えるのかも。
このカメラ一台だけですべてをカバーしようとすると不満が出るだろうなぁというのは私も多少は感じましたが、むしろそうした部分も含めて楽しむカメラなのではないかと。
ライカの質感にまでは到達できていないですが、愛着のわくハードです。
それだけにレンズ部分はもうちょっとメカニカルなところがあっても良いのかなぁという印象もありました。
レンズ性能自身もコンパクトさで多少犠牲になっている部分も感じましたし、本体側の徹底した(擬似的な)メカニカルさに到達できていない気がします。
絞りのクリック感やオートロックやヘリコイドのアナログ感覚は今後のレンズでぜひ実現してほしいところです。
それだけ気に入ったなら自分で買うか?と言われると、やはりお値段的においそれと手が出るものではないのも事実です。
ただ、最近は必要以上にモデルチェンジを繰り返し、型落ちになると暴落してしまうハードウェアが多い中、「いつか欲しいな」と思わせる憧れの存在になりうる、貴重なカメラだと感じています。
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