クマデジタルさんのところで話題になっている手ぶれとシャッタースピード
について、私もちょっと私感とα700での実体験を。
まず、APSでは手ブレを防ぐ限界の目安が「1/(焦点距離×1.6)]秒」
という、Canonの記載については、これが正しいかと思います。
そうでないと、コンパクトカメラなどで小さいCCDを搭載した機種は
レンズの焦点距離は8mmとかなわけで、異常に手ぶれしづらい、
という計算になってしまいますからね。(^^;
で、α700では、どう動作するかというと、どうやら実経験上、
「1/(焦点距離×1.5)]秒」で感度アップしていくようです。
本体内手ぶれ補正を装備していながら、上のように積極的に
感度アップできるのは、高感度画質がある程度、確保されている
自信でしょうか。
また、ファインダー内に手ぶれ補正機能の動作状況(強弱)と
手ぶれ警告マークも出て、まさに至れり尽くせりで、手ぶれに
対策をしてくれている印象です。
ちなみに、この手ぶれ補正機能も焦点距離で効き具合が違い、
本体内蔵のものは望遠になるほど効きが弱くなりがちで、
レンズ内補正のものは焦点距離の影響は受けないものの、
高倍率ズームなどでは光学特性への影響が出てくるなどの
欠点もあります。
逆に、古い機種ですが、Nikon D70ではレンズの焦点距離に
関係なく、自分で指定したシャッタースピード以上になると
感度アップする仕様になっています。
このほうが動作が判りやすいとも言えるかもしれませんね。
手ぶれについては、風景写真などで極端に絞り込んだ画像が
好きな方と、開放のボケが好きな方がいらっしゃるように
画質の捉え方にも価値観が色々あって、一概にシャッター
スピードだけでは語れない面が多いのではないかと。
実際、初心者とプロでは平気で2段くらいは手ぶれ耐性が
違いますし。
デジタルでの等倍観察は、個人的に画像処理屋さんなもので
気にならないといえば嘘になりますが、趣味で撮る写真では
等倍観察は基本的にしないようにしています。
せいぜい、1280×1024の画面いっぱいに表示して、ブレを
確認する程度です。
ちなみに、手ぶれ防止に一役買うグッズが一脚とグリップストラップ
です。
SLIK 一脚 ライティポッド3 ライティポッドIII by G-Tools |
一脚は「一本足でホントに揺れないの?」と思いがちですが、
重心がぐっと下がるわけで、カメラを握ることに力を入れなくて
すむ分、1~2段くらいは違ってくるはずです。
HAKUBA ピクスギア グリップストラップ KGP-04 by G-Tools |
グリップストラップは、特に重い一眼レフタイプでオススメです。
カメラを握る力を軽減できるので、シャッターボタンを押す時に
無駄な力がかからないですからね。
色々書きましたが、メーカーも手ぶれ補正や感度優先AE、
感度ブラケティングなど、色々と対策は考えてくれています。
そうした対策も含めて考えると、「1/(35mm換算焦点距離)]秒」
というのは、目安としては、とりあえず今でも判りやすくて有効な
指標ではないかなぁという気はしています。
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