先日モニターキャンペーンでいただいたZonotoneの電源ケーブル「6N2P-3.0 Meister(1.5m)」が届きました。
製品写真を見て結構な太さとは思っていましたが、やっぱりかなり立派なものです。
ケーブル自体は太さのわりにはしなやかで取り回しやすいですが、3P側が固くて挿しづらいのがちょっと気になりました。
コネクタ部分自体もかなり長さがあって、薄型で華奢なマイクロメガのMinium AMP 2では、気をつけて扱わないと、アンプ本体側のコネクタに負担が掛かりそうです。
また、アンプ側がちょっときつめなのか、やや刺さりづらい印象で、そのせいもあってなおさらアンプ側に力がかかり過ぎないように気をつけながら取り付けました。
なお、電源コンセント側は比較的普通の大きさで、デスクトップPCなどの3P-2P変換アダプタが付いてる状態よりは刺しやすいくらいです。
ちなみにオーディオ用には壁コンセントなども出ていますが、その辺りはこれまで通りの、ごく普通の家庭用の状態で使っています。
さて、早速、試聴をしてみますが、環境は以下の通りです。
・アンプ:Micromega Minium AMP2
・USB-DAC:TEAC UD-H01
・音源:Mac mini(Audirvana Plus)
・スピーカー:DALI Royal Menuet II
パソコン周りの、いわゆるPCオーディオですが、この環境でも差は感じ取ることができました。
ケーブルによる音の変化には懐疑的な方が多いかと思いますが、ノイズ対策もしっかりしたケーブルなので、近辺のコンセントにパソコンやHDDなどのデジタル機器がたくさんつながってる状況のほうが違いが出やすいのかもしれません。
あくまでも主観的なものですが、これまでケーブルを色々試してみた感覚ではスピーカーケーブルよりは変化は少ないかもしれないですが、RCAケーブルよりは変わるといった印象でしょうか。
実際の楽曲での音の変化ですが、「弦楽セレナーデ」では弦楽器それぞれ一台ずつの音の分離が良くなった印象です。
良くオーディオで言われる「聴感上のSNが上がった」という感じですね。
なお、音の傾向としてはやや低域寄りになる印象で、音の重心が下がり、低域の厚みが増えたように感じます。
「無伴奏チェロ組曲」でもその傾向は同様で、チェロ奏者の息遣いがこれまでよりもしっかりと聴き取れるようになり、チェロの肉感的な厚みが増える傾向です。
高域も量自体は減っていませんが、刺々しさが減って、刺激がなくなった印象を受けます。
「自宅ピアノ録音」のCDでは定位が向上し、ピアノの音に厚みが増して、録音したグランドピアノがスピーカーの間に浮かぶような感じです。
全体的にはアンプのグレードが少しだけ上がったような感じでしょうか。
もちろん、よく言われるプラシーボ的な部分も多々あるかもしれませんが、ノイズ対策としての効果はしっかり感じ取れるのではないかと思っています。
実際、コンセント付近にAMラジオを近づけてみますと、ACアダプタなどからは相当強烈なノイズが出ていますし、フェライトコアでも実際、効果を感じ取ることができますし。
本来なら、それらを遠ざけてオーディオと別電源にすれば良いのでしょうが、PCオーディオなら尚更、現実的には難しいですから、そうした場面で効果を期待できる製品だと思います。
ただ、うちのシステムくらいの価格帯で、ケーブルにコストを割くのは正直厳しいところもあります。
また、その辺りの製品では3Pではなく2Pのめがね型コネクターを使ったもののほうが多いかと。
少し上の価格帯には「6N2P-3.5Blue MEGANE」がありますが、今回のMeisterよりもやや低価格なメガネ用のケーブルがあると良いかと。
私が以前使っていたAccuphaseなど一式を使ってる父も、このケーブルには興味を持っているようですし、今度はそちらでも試してもらおうかなぁと思ってるところです。
一度貸したら、もう戻ってこない気もしますけどね。
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