みんぽすさんにお借りしているFUJIFILM X100Sですが、正直期待以上の完成度にビックリしていますが、唯一ちょっと気になるのが開放寄りでの描写の甘さです。
23mm F2と明るめのレンズは室内での撮影などでも重宝するのですけど、オールドレンスに良くある感じのふんわりしたフレアが出ることがあります。
素子が大きめなこともあって被写界深度が浅いとか、ピント自体がピシっと決まってないという要素も多分にありそうですが、絞りを変えて比較撮影してみることにしました。
[ 絞り値:F2.0 ]
さきほどの室内撮影とは違い、ピントが来ているところはそこそこシャープに撮れています。
そこから被写界深度を少し外れた時に二線ぼけがにじんだような感じになっていて、それが滲んだような印象を与えるのかも。
また、これは詰めた確認をしていないのですが、どうもマクロ域での撮影でこうした描写の甘さが目立つような気がします。
レンズ先端から約10cmまで寄れるマクロモードはとても便利ですが、開放域での描写を考えるのであれば標準モードの約50cmでの使用に留めたほうが良いのかもしれません。
[ 絞り値:F2.8 ]
続いて一段絞ってF2.8で撮ってみると、シャープさ自体にそれほど大きな変化はないものの、さきほどの前後のボケが自然になっているように感じます。
ちなみにX100Sの絞り羽根は9枚で、後ろの光もほぼキレイな円形となってくれているのも分かります。
[ 絞り値:F4.0 ]
さらにF4まで絞ると、X100Sの本領発揮という感じですね。
さきほどまでの描写でも十分すぎるほど立派なものなのですけど、F4〜F5.6あたりの素晴らしいキレを見てしまうとついつい贅沢になってしまうというものです。
ただ、よりハイスピードで、より近寄って撮りたいというニーズやシチュエーションはあるわけで、あまりマニアックに先鋭さばかり求める必要はない、とも思います。
こういったカメラやレンズのクセを把握しつつ、多彩な撮影を楽しめるのもX100Sの良さではないかなと感じますし、つくづく使いこなしたくなるカメラに仕上がっているなと感じているところです。
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