Carl Zeissから発売予定のミラーレス用レンズの名前が「Touit」に決まったんだそうで。
2012年のフォトキナで参考展示されていた時点ではこれまでのツァイスのルールにしたがって「Distagon T* 2,8/12」、「Planar T* 1,8/32」という名前だったんですが、それらがそれぞれ「Touit 2.8/12」、「Touit 1.8/32」となったわけですね。
あえてDistagonやPlanarの名前を使わなかったのは性能的にそれらを冠するのにふさわしくないからか?と最初思ったのですが、どうやらそうではなくT*コーティングもされてるようですし、別ラインとして分けたかったんでしょうか。
ちなみに「Touit」はラテン語の鳥の名前だそうで、まさか「撮り」のダジャレでは…ないですよね。
読み方としては「トゥイット」という感じらしいですけど、日本だとツイートと呼ばれそうな予感です。
製造元はやっぱりと言いますか「Made in Japan」らしく、OEM先はどこなんでしょうね。
以前から京セラオプテックの噂がありますけど、対象マウントがNEXとXマウントというシェアとはちょっと違ったチョイスからすると富士フイルムが絡んでいる可能性もありそうです。
元々のつながりからいくとコシナという推測もできますが、基本的にAFレンズは作ってないですし、鏡胴のデザインテイストが違うかなぁと。
そういう点ではむしろシグマの最近のラインに近い気もしますが、ツァイスのQCはスゴイらしいので、OEM先がどこであれ、本家から出るとなればZeiss品質になってることでしょう。
なお、お値段はさすがにZeiss品質で、32mmのほうが799ユーロくらい、12mmが1099ユーロ程度との予想が出ています。
高いとはいっても現実的な価格の範囲ですし、ソニーのZeiss銘のレンズとも近く価格帯で頑張っているようです。
他社も追いつき追い越そうという目標になってくれるレンズになってくれれば良いなと思います。
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5 Responses
5月 9th, 2013 at 11:37 PM
ミラーレス向けZEISSがいよいよですか。ZEISSのサイトを見てみましたが、コシナ系とは確かに異なりますね、デザイン。まぁ、どこがやるにしても「硝材の個体差を埋める1本毎に異なるコーティング」を要求してくるでしょうし、ZEISSらしい描写は実現しているんでしょう。実績から言えば、コシナか京セラオプテックあたりかなと思うのですが...。
この、コーティングに掛かるコストが半端無くてZEISS銘のレンズは高額になってしまっているようです。なので、コシナ製造のZEISSとVoigtländerの差は「コーティング」に掛かる手間とコストだけらしい。
かと言ってVoigtländerが手抜きと言う訳ではないので「ZEISS銘でないと絶対にイヤ」と言うのでなければ相当にお買い得らしいですよ。でも、コシナはVoigtländer銘のレンズでAF用は出してきそうに無いですね。マイクロフォーサーズ用もMFですし...。
5月 9th, 2013 at 11:48 PM
そういえば、コシナは一時期Voigtländer銘のAFレンズを出していたみたいですね(銀塩AF時代のレンズ)
19-35mmの広角ズームや100-400mmの望遠ズームなど数本ですが...。外見はコシナ銘の製品と変わらずなので、見た目は安っぽく見えてしまいますけれど...。Voigtländer銘では無いですが、19-35mmは2100円で買えるチャンスが有ったのに「IFじゃないから」という理由で買わずに後悔した記憶があります。
5月 10th, 2013 at 7:17 PM
StraySheepさん、コメントありがとうございます。
昔はツァイスの技師さんがコーティング剤を手荷物で運んだ、なんていう逸話も残っていますね。
今回は微妙にT*の表記が付けなかったのは何故だろう?と勘ぐる部分もあるのですけど…。
私自身は旧Voigtlanderのカメラが好きですからブランドとしてのイメージはツァイスよりむしろ好きなくらいなんですけど、正直むしろコシナさんが銀塩時代に結構廉価なレンズを作っていたイメージがあって、それがまだ抜けきれてないというところがあります。
実際に使ってみると、近年のものは大変優秀なレンズばかりですけどね。
5月 11th, 2013 at 9:54 AM
コシナの安価な20mmを持ってますけど、写りは決して安物ではなかったですね。もちろん、絞り羽が5枚だったり、鏡胴にプラを使っていたり、距離目盛りが刻印でなくプリントだったりと言うコストダウンの痕跡は見て取れますけれど...。もっとも、先日手に入れたZENZA BRONICA ETRS用の75mmも50mmも絞り羽は5枚です。
それと、カメラについてもCT1系のダイカストはリコーXRを始めとして多くのメーカーで廉価版カメラに使われているくらいですし、技術力はもともと持ってますね(ちなみリコーのXRシリーズにはチノン製ダイカストもあります)
5月 11th, 2013 at 5:10 PM
StraySheepさん、コメントありがとうございます。
コシナさんの20mmは私もOMマウントを持ってますが逆光に弱かった記憶があります。
他にも10本くらいあって、当時のシグマやソリゴールと比べれば優秀なものの、当時はやっぱり純正レンズが強いなぁという印象です。
コシナ製のOEMボディはシャッター音が独特な感じで「あ、これはコシナだな」と分かりますね。