LINNのアンプ導入後、ようやく諸々のセッティングが落ち着いて来ましたが、そうなるとそれはそれで粗も分かってくるというのがオーディオの深いところで。
スピーカー側の低域の伸びとかも気になりますが、こちらはそう簡単に入れ替えられるものでもないですし、プレーヤー側を替えてみることにしました。
こういう時にPCオーディオの特権でハードウェアでなくアプリケーションを変えるという技が使えるんですよね。
いつもはAudirvana Plusをアップサンプリング無しで使ってますが、まずはこの辺りの設定を見なおしてみることに。
まずはAudirvana Plusの最大の特徴でもあるDirect Modeをオフするというところから。
Direct ModeはOSXのCore Audioをサラッとスキップしてくれるわけですが、再生に専念しているMacならともかく、ブラウザなどを開いているとちょっと音が揺らぐようなところもあるんですよね。
それで思い切ってオフにしてみましたが、安定度は少しだけ向上するものの、正直これならiTunesで十分だなぁと。
音が鈍くなってしまい、アップサンプリングを併用しても根本的にそこから抜けだせませんでした。
ということで、結局Direct Mode、Integer Modeは元に戻し、今度はアップサンプリングをオンにしてみます。
整数倍のみで、CD音源は176.4kHzにしてみると、余韻がキレイに伸びる印象を受けます。
以前はもう少し合成的と言いますか、化学調味料みたいな雰囲気が出てたんですけど、LINNにしてからは気にならなくなったようです。
とりわけ、ボーカルに関しては良い方向ですし、とりあえずこれかな。
なお、最大までアップサンプリングを有効にして192kHzにしても傾向自体は大きく変わりませんが、これだとうちのortofonの光ファイバーケーブルでは少し不安定さも出てくるようです。
同軸なら問題ないんですけど、これはまたこれで刺々しさが残ったりしてとりあえず176.4kHzで行こうかと。
実はこれ以外にもAudioGateやFideliaなども試したんですが、打倒Audirvana Plusとまではいきませんでした。
AudioGateのほうが印象としては良くて、Direct Modeオフの時の安定度にDirect Modeの鮮度を2割程度足した感じです。
ただ、女性ボーカルの子音の部分にややパサつきを感じたのが気になったのと、プレーヤーとしての使い勝手がやっぱりイマイチなのが残念です。
Fideliaのほうはどうも音が左右のフラつくような印象があって、安定度を求めた部分には応えてくれなかったというところです。
おまけにAudirvana Plusも1.5.2になって安定度が上がり、音の傾向も若干変わったというのもあって交替には至りませんでした。
今回はアプリケーションで違いを確認しましたが、逆にPCオーディオの限界(?)も多少出てきたのかなぁと。
そもそも極めるのであれば再生用と作業用のパソコンを分けないとダメなんでしょうが、そうするとPCオーディオの利便性も低下してしまいますからねぇ。
その点ではネットワークプレーヤーも検討したいところですけど、これもまだ有力候補を見つけられていないというのが正直なところです。
DNP-720SEやNA7004は発売当初からするとずいぶん安くなってるんですけどね。
いっそのこと、PC寄りのブランドからDLNAデジタルトランスポートみたいな製品が出てきたら良いのになぁと思いますが、それって結局、oliveやLINN DSじゃないか?という気もします。
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