Astell&Kernから、これまでのラインナップよりもさらに上位モデルとなる「AK240」が発表されたようで。
AK100が出た頃はごく一部のマイナーどころ(失礼)が出していただけの状態だった高音質DAPですが、最近はソニーが注力してきたこともあって本格的なテコ入れが必要と感じたというところでしょうか。
デザインや内容を一新したモデルのようで、これまでより少し大きめのボディになっています。
写真だとすごく分厚く感じますが、実際はパースが狂った立体図みたいなフチが付いているためにそう見えるだけで、 厚さは17.5mmとのこと。
AK120がW59.2xH89.1xD14.4mmの144gに対してW66xH107xD17.5mmの185gです。
ただ、わざわざ厚く見えるような意匠にする意図がちょっと分からないですけどね。
内容のほうはDSDネイティブ対応が大きなポイントでしょう。
これまでのモデルもDSD再生にファームウェアで対応していましたが、あれはあくまでPCM変換して再生していたものです。
今回はCS4398を左右デュアルで搭載し、5.6MHzのDSDと32bit/192kHzのPCMにネイティブ対応してきました。
AK120はWM8740でDSD非対応だったんですが、WM8741にしてくるのかと思いきや、チップ自体を入れ替えたんですね。
ちなみに今さら気づいたんですが、ソニーのNW-ZX1はDSD非対応なんですね。
PHA-2などでは汎用のDACチップを使っていますが、WalkmanのほうはS-Masterにこだわっているので、小回りは効きづらい面があるのかもしれません。
肝心の音質だけを考えれば別にDSDネイティブ対応が正しい方向とは言い切れないんですけど、ESSやWolfson、Cirrus Logic、Burr Brownといった専業勢の強さに対抗するのはなかなか大変かも。
いつものように話が逸れましたが、AK240のほうはこれ以外にも光デジタル出力やUSB-DAC機能、さらにはBluetooth 4.0にWi-Fiと、小回りの効き具合はやはり先行している要素かなと。
しかもこれをAndroidの上に載せず、独自のファームでやってるというのは頑張ってるなと素直に思います。
ただしお値段はインフレ気味で、メーカー発表では現状未定ですけど、一説には2400ドルくらいでは?とのこと。
私だとそこまで出すなら据え置き機に注力してしまいそうですが、それだけの自信作に仕上がってくれたら良いかと思います。
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