CECがダブルベルトドライブのCDトランスポート「TL0 3.0」の受注を開始したそうで。
CECというと、これまでアンプなどの設計を手がけてきたカルロス・カンダイアス氏がB.M.Cを興したこともあり、今後はどういう方向に進むのかなぁと思っていたところでした。
その昔はアナログプレーヤーを手がけていたということもあり、以前から出していたベルトドライブのトランスポートで原点回帰といったところでしょうか。
従来のTL0Xからは9年ぶりのモデルチェンジだそうですが、見た感じはそれほど大きくは変わっていません。
一番大きな違いは外部ワードクロック入力と独自のSuper Link端子が付いたところでしょう。
Super Linkは対応のDACと組み合わせてこそですが、現状はCECにはDA3Nが最上位となるのでちょっとこれでは力不足かも。
さきほどのB.M.CのDACにもSuper Linkはあるので、もし互換があるならこっちで使うのも良いのかな。
ところでこのCDトランスポート、お値段は180万円(税別)という、かなりの高額モデルです。
オーディオを知らない方から見たら、ただデジタルデータを取り出すだけで何故?という印象でしょう。
このモデルのようにベルトドライブが良いかどうかは判断の分かれるところですが、これが不思議と結構違うんですよね。
理由としては今回のモデルでも対策されている外部クロックやSUPERLINKによるジッター軽減もあるんでしょうけれど、個人的にはやっぱり電源や回転系などアナログな部分に左右されやすいように感じます。
そのためにこれだけの投資をすべきか、コストパフォーマンスを重視しつつ、PCオーディオやハイレゾに行くかはありますが、やや天邪鬼な私はCDでチャレンジしてみようとする同機のようなコンセプトのほうに共感するところが大きいかもしれません。
そういうこだわりこそがオーディオの真髄でもあり愉しみでもあると思うのは、やっぱりオールドタイプのオーディオマニアだからでしょうか。
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