OlasonicさんからNANOCOMPO第5弾となるネットワークオーディオプレーヤー「NANO-NP1」が3月中旬に発売予定だそうで。
上流としてはこれまでNANO-CD1があり、NANO-UA1とNANO-D1にUSB-DACを搭載していましたが、今回はネットワークプレーヤーと来ました。
オーディオ各社、これまではUSB-DAC派、ネットワークプレーヤー派に分かれていたようなところもありましたけど、最近は両方手がけてくるところが増えたように思います。
その中でも今回のNANO-NP1はやっぱりOlasonicらしさに溢れた製品になっているようです。
なによりまず一番の特徴はNANOCOMPO共通のサイズ(と筐体)でしょう。
「世界最小」を謳われていて、たしかによく考えるとこれまでに出ているネットワークプレーヤーって意外とデカいものが多かったですね。
CDプレーヤーと違ってメカ部がないわけで、本来なら小さく出来る筆頭のようなもののようにも思えますが、実際にはそれなりに大規模な回路が必要という部分があるのでしょう。
コンパクトにできた一つの理由はあえてアナログ出力を持たない構成にしたところにもあるのかも。
出力は光と同軸のデジタル出力のみというシンプルさで、手持ちのDACと組み合わせることが前提となります。
NANOCOMPOにはNANO-D1がありますから、Olasonicとしてはこれとセットで使ってもらいたいというスタンスかと。
逆に入力はネットワークプレーヤーとしてのLAN入力だけでなく、光と同軸入力も持っていて、デジタルセレクターの機能も持ちあわせています。
DACに入力が豊富に用意されていないケースでもネットワークプレーヤーを追加しやすいという配慮もあるでしょうし、もう一つの機能、アップサンプリングを活かす意味合いもあるのでしょう。
アップサンプリングは48kHz、96kHz、192kHzの3モードがあり、大抵のDACで受けられるように設定されています。
個人的には48kHzよりもオフのほうが嬉しい気もしますが、ネットワークプレーヤーの場合、音源がハイレゾのことも多いでしょうし、逆にダウンサンプリングと言いますか、サンプリング周波数上限としての意味合いもあるのだと思われます。
またネットワークプレーヤーで非常に重要な要素でもある操作側、ソフトウェアも自社製の独自アプリ「ナノコントローラー」(仮称)が提供される予定です。
基本的には本機はDLNA対応ですので汎用アプリでも操作可能ですけど、そうしたアプリって海外のものも多く、正直分かりやすいとは言えないところがあるように感じています。
その点でこのナノコントローラーはわかりやすさを重視しているそうで、日本語表記はもちろん、スマホやタブレットの音楽プレーヤーアプリみたいな感覚で使える仕上がりになっているみたいです。
ただ、再生モードが「アルバムを選ぶ」と「タイトルリストを見る」、それに「曲を選んで再生」だけらしく、プレイリストやランダム再生をしたいニーズもあるかなぁ、とは思います。
そこは慣れてもらってから汎用ソフトで…となるのでしょうね。
なおアプリはiPhoneとAndroid用が用意されるそうで、MacやWindowsから操作したい場合も別途、DLNA対応アプリが必要になってくるかと。
将来的にはWindows 8対応とかも純正で…とか、ナノコントローラーと名乗るわけですから他のNANOCOMPOのリモコンにもなったら…なんて欲も出てきますが、きっちり自社アプリを用意してくるのは素晴らしいことだと思います。
あとは細かい仕様になりますが、再生できるファイルフォーマットはFLAC/WAV/ALAC/AAC/WMA/MP3/AIFFだそうで、DSD以外はほぼ網羅されているとみて良いでしょう。
個人的には消費電力が4Wと小さいので、DDC的な感覚で付けっぱなしで使えそうなのが良いですね。
お値段も他のNANOCOMPOよりちょっと安めの45,000円というメーカー希望小売価格に設定されていますし、既存のオーディオ機器にPCオーディオ要素を追加するコンポーネントとしてもオススメできそうです。
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