このところ偏ってハマっているQEDのケーブルですが、他のケーブルメーカーと少し毛色が違うのはポエム的な宣伝文句だけでなく、意外と特性重視でもあるところでしょうか。
そんなところを象徴するのが今回紹介する「Genesis Report」です。
多少極端な条件での比較だったり、比較環境の詳細がきっちり書かれていない部分もあったりと、学術論文的に捉えるとツッコミどころもあるんですけどね。
ただ、単なるセールストークのための宣伝資料というわけではなく、この結果を踏まえてQEDとしての重視ポイントにも役立てているという感じなのは好印象です。
グラフも多数あって、それこそ誇張的なところがありますけど、それらの結論としては直流抵抗、インダクタンス、表皮効果、それに絶縁体が重要ではないか、と大枠で結論づけられているかと。
以前から言われていることですけど、スピーカーケーブルの場合、アンプ出力では所定の性能が出ていても、スピーカー側では逆起電力などにより思った通りにはいかないケースがあり、これを証明(?)するような結果になっているかと。
逆に、ケーブルの方向性や導体の純度などについては「大して違わないんじゃない?」と言わんばかりの結論になっていて、ケーブルメーカーが出したレポートとは思えないような内容も面白いです。
もちろん周波数特性や歪率だけでは語れない部分も多く、今回のレポートでも位相特性やインパルス応答なども交えて色々とトライしていますが、それ以外の要素も何かしらある可能性はあるんでしょうけどね。
ただ、電力伝送とかでもやっぱり影響が大きいのは先程の抵抗、インダクタンス、絶縁体だと思うので、そういう意味ではこれらはまず基本要素だと見て間違いはないでしょう。
オーディオ信号くらいの周波数帯域ではそこそこの太さのケーブルであれば大差ないと言い切ってしまうこともできるのかもしれませんけど、そう言ってしまったら趣味としては面白くないですしね。
ということで、まさにこのレポートも踏まえて作られたケーブルも新たにゲットしたんですが、それはまた後日ご紹介したいと思います。
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