• 2110月

    ACOUSTIC REVIVEからスピーカーケーブル「SPC-REFERENCE-tripleC」をお借りしました。

    ACOUSTIC REVIVE SPC-tripleC

    ケーブルのシースには「SPC-REFERENCE II PC-tripleC」という表記が入っています。
    うちはバイアンプで高域用、低域用と2台のアンプで駆動していて、しかもこのアンプがBFA端子となっていますので、スピーカー側のみYラグ付きで貸し出していただきました。

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    まず外観といいますか取り回しで感じたのがケーブルの固さです。
    単線ということもあって、見た目の太さよりもやや取り回しがやりづらいところがあります。
    特に軽いスピーカーやアンプだとケーブルの引き回し時に動いてしまうことも。

    ACOUSTIC REVIVE SPC-tripleC

    アンプ側は手持ちのAtlasのBFAバナナプラグを付けたんですが、この状態でケーブルを動かしていたら、なんとバナナプラグの先が折れてしまいました。
    もちろんこれはケーブルが悪いわけではなく、Atlasのバナナプラグの強度が弱いことも原因ではあるんですけども、その固さゆえにサランネットを突き破ったりする可能性もあり、取り扱いには注意が必要だと感じました。

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    対して、その音は単線らしいスッキリとしたもので、これまでのケーブルでくっついていた余計なゴミが取れたような鮮度の高さを味わうことができます。
    カチッとして純度が高いため、やや線が細く感じるケースもありますが、曲間には静寂のみが漂う辺り、その実力の高さをしっかり感じ取れます。

    ACOUSTIC REVIVE SPC-tripleC

    ピアノでは低域の付帯音が付かず、まさにストレートに音が抜けてくる印象ですし、
    ボーカルはカチッとマイクの拾った音を伝える純度の高さが単線ならでは、なのだと思います。
    その鮮度は音が単に鳴るというだけでなく、サウンドが振動となって伝わってくるようなダイレクト感に溢れています。

    ただ、練り線に慣れた耳には急に適応しきれない部分もあるのは事実で、その鮮度の高さが他のボトルネックを包んでいたベールまで剥がしてしまう傾向はあります。
    うちのケースですと、さきほども挙げたスピーカーの大きさですとか、アンプのパワーなど、強化すべきポイントが見えてしまう部分も。
    ここで一旦、低域側のみCHORD Epic Twinに戻してみると、だいぶソフトな表現になってさきほどの鮮度は薄らぎますが、馴染みのある音です。
    出口に近いスピーカーケーブルの場合、この薄手のカーテンみたいな演色がある程度必要なケースもあるのかもしれません。
    この辺りは好みの部分もありますが、実は(ケーブルと人間の)エージングでの変化もあり、そこは次回補足したいと思います。

    その次回は、これで電源からインターコネクト、USBにデジタル同軸、それにスピーカーと、「入り口から出口まで」(ほぼ)ALLアコリバのキャストが完成した状態での感想をこれまでに書いたレビューを紹介しながら、まとめてみたいと思っています。

    [ デスクトップシステム ]
    パソコン: Apple Mac mini
    USB-DDC: JAVS X-DDC(電源:第一電波工業 GSV500)
    DAC: ATOLL DAC-100
    CDP: SONY CDP-557ESD
    Record Player: MICRO MR-611
    Cartrdge: SUMIKO Pearl,GRACE F-8L etc
    Phono Eq: THORENS MM-001
    Pre Amp: LINN MAJIK-IL
    Power Amp: LINN LK140(低域側), LINN MAJIK-IL(高域側)
    Speaker: DALI Royal Menuet II

    USBターミネーター: ACOUSTIC REVIVE RUT-1
    USBケーブル: ACOUSTIC REVIVE USB-1.0PLS
    デジタルケーブル: CHORD Prodac Pro(DDC), ACOUSTIC REVIVE COX-1.0tripleC-FM(CDP-ATOLL)
    音声ケーブル: QED Qunex SS(ADP-EQ), Atlas Cables Equator MKIII(EQ-pre), ACOUSTIC REVIVE LINE-1.0R-tripleC-FM(DAC-pre), CHORD Chameleon Silver Plus(pre-LK140), QED Reference Audio Evolution(LK140-MAJIK)
    スピーカーケーブル: ACOUSTIC REVIVE SPC-REFERENCE-tripleC(低域側,高域側)
    電源ケーブル: ACOUSTIC REVIVE POWER STANDARD-tripleC-FM(タップ), ACOUSTIC REVIVE POWER MAX-5000(ATOLL), ACOUSTIC REVIVE POWER STANDARD-tripleC-FM(MAJIK-IL), Accuphase APL-1(LK140)
    電源タップ: Shelter, LOG AUDIO LD2000
    電源コンセント: ACOUSTIC REVIE特性壁コンセント+CB-1DB

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    Filed under: Audio
    2014/10/21 7:00 pm | ACOUSTIC REVIVE SPC-REFERENCE-tripleC レビュー はコメントを受け付けていません

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