FirstWattのステレオパワーアンプ「F6」がエレクトリから国内販売開始されたそうで。
FirstWattといってもまだ知名度がそれほど高くないかもしれませんが、ネルソン・パス氏の設計によるもの、というと古くからのオーディオファンは注目するのではないかと。
同氏の名前は存じなくても、スレッショルドやパスラボラトリーというとご存知の方は多いではないかなと思います。
見た目はJOBにもちょっと似ていますが、発想的にもやや似通った部分もあり、贅肉を落としたシンプルな回路設計で、A級動作25W+25Wという内容です。
お値段もオーディオとしてはそれほど高額に設定されておらず、450,000円(税抜)と手の届きそうな範囲というのが良いです。
そういえばパワー素子にはFAIRCHILD SEMICONDUCTOR社製のMOS-FET「IRFP240」を使っているそうですが、たしかMarantzも最近のモデルはここの素子を使っていたような…。
オーディオ専用といった部品が減ってしまって選択肢が減ってきたこともあるのでしょうが、音質的な部分でも秀でている部分がきっとあるのでしょうね。
また、Jensen製の入力トランスを装備している辺りもかなり異彩を放った構造だと感じ取れます。
入力トランス、出力トランスというと忌み嫌われていた時期もありますが、最近はアイソレーションの意味合いからも再注目されているのかも。
これもまた良いトランスが入手しづらくなっているとは感じますけど。
今のところ、パワーアンプばかりのラインナップですが、海外では恐ろしくシンプルなバッファプリアンプ「B1」などもあるようですし、投入されると面白いかも。
デザインはもうちょっと洗練されたほうが人気は出そうではありますけどね。
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