• 063月

    すでにThe Nationalを持っているのですが、またまたALO audioのポータブルヘッドフォンアンプ「Rx MkII」をゲットしました。

    ALO audio Rx Mk2

    少々使い込まれた感は出ていますが、その分ちょっとお安かったんですよね。
    ちなみにミックスウェーブのオンラインショップにCAMOUFLAGEのアウトレットが出ていました。

    ALO audio Rx Mk2

    到着当初、ちょっとミニプラグがどちらもゆるめになってたので、開腹してプラグを少し固めに補修しておきました。
    音も補修後のほうがガッシリ安定したように感じます。
    なお、補修だけが目的だったのでちょっと引っ張りだした程度ですが、中身の写真は6moonsのレビューに載っています。

    ALO audio Rx Mk2

    バッテリーのヘタリがやや不安でしたが、とりあえず10数時間使ったところではまだまだ緑ランプのままです。
    ちなみに電源を入れるとオンすると緑に点灯しますが、残量が少なくなると赤に変わるんだそうです。
    箱の中にあった説明書によると、フル充電で28〜48時間使えるそうですから、多少ヘタっていても20時間くらいは大丈夫かな。
    その点ではThe Nationalよりかなり安心感があります。

    ALO audio Rx Mk2

    サイズもW113xH14xD74mmとThe Nationalよりはかなり薄型です。
    The Nationalは12V駆動でしたが、こちらは3.7Vのリチウムイオンバッテリーを2個直列で使ってるっぽいですね。
    The Nationalの20V Peak to Peakという、とんでもない最大出力ほど強力ではないですが、こちらも7.45V Peak to Peakと結構なドライブ力を持っています。

    ALO audio Rx Mk2

    さてそのサウンドですが、The Nationalよりも素直で透明感が高くて歪みも少なく、現代的なものです。
    とりわけボリュームを上げた時の歪みの少なさは特筆すべき点で、ついついボリュームを上げたくなります。
    The NationalではIEMなどで結構目立ったホワイトノイズも少ないですし、電子ボリュームなので、小ボリュームでギャングエラーがないのも良いですね。
    特性から見れば圧倒的にThe Nationalより上というのは一聴瞭然です。
    The Nationalの厚みも楽しいが、Rxの上品さも良いので、ちゃんと使い分けできそうな感じです。

    まずはiPod nanoでSHURE SE215で聴いてみますが、低域はやや薄味かなと感じます。
    歪みは少なく、余韻もドライですけど、ゲインをHiにすると低域も厚みが出ますし、ギャングエラーが少ないメリットを活かして、Hi側を基本に使うのが良さそうです。
    ボリュームは階段状に上がっていくわけですが、その間隔もほどよいです。

    ジャンルとしては意外とジャズやポップスなどが得意な傾向で、ギターなどの弦楽器に実体感があるなと感じました。
    録音の質もしっかり分かる傾向ですし、圧縮音源の悪さも分かってしまうシビアさもありますけど、ALO audioらしく音楽を楽しめつつ、やや先日のCypher LabsのAlgoRhythm Picolloに近い方向性です。
    The Nationalが重厚な中低域を特色とするのに対して、Rx MkIIは中高域に透明感に特徴があるのかな、と思います。

    iPod classicとDockケーブルで組み合わせてみると、さらに情報量が増えるのがハッキリと分かります。
    明らかにミニケーブルやiPod nanoがボトルネックになり始めているなぁとも感じてしまいます。
    The Nationalだとそういう部分に大らかなところもあるんですよね。
    イヤフォンとしては低域の量感が少なめなので、茶楽音人のDonguri-鐘よりもSHURE SE215のほうが相性が良い印象です。
    こちらも本格的なヘッドフォンと組み合わせたくなる、という(経済的な)危険性を感じます。

    ここでThe Nationalに戻してみると、残留ノイズが多さがやはりいちばん気になります。
    ただ、そのサウンドには妙に瑞々しさや潤いがあって、温度感があるのは良いですね。
    Rxのほうは妙なエフェクトっぽさがないので、そう感じてしまうのかも。
    その分、しっかり録音された音源では、Rxは今まで聴いたことのないような細やかな音の重なりに気づかせてくれたりします。
    そういう音源で比較すると、The Nationalは分厚いが解像度は低いなと感じる場面もあります。

    同様に、古い楽曲では録音の古臭さをそのまま感じさせますし、さきほども書いたように圧縮音源の差も顕著に出やすく、粗もそのまましっかり再現といった雰囲気です。
    そういう点でもHi-Fi度はかなり上がるという印象ですね。
    同じALO audioでもブランドとしての好みの範囲で微妙に違うので、使い分けながら楽しみたいと思います。

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    Filed under: Audio
    2015/03/06 7:00 pm | ALO audio Rx Mk2 はコメントを受け付けていません

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