フォノケーブルというと本来はトーンアームとフォノイコライザーを接続するケーブルなんですが、うちのMICRO MR-611は通常のRCAケーブルが使える構造になっていますので、コレを交換してみることにしました。
これまではQEDのQunex SSを使っていたんですが、MMカートリッジはケーブルの浮遊容量が少ないのが望ましいはずで、古い情報を調べてみるとQED Qunex SSは272.9pF/mとかなり多めの容量だったこともあり、変えてみようかということに。
音傾向自体にはあまり変化を与えたくなかったので、入れ替え先はそもそもフォノイコライザーからプリまでに使っていた、同じQEDのReference Audio Evolutionにしました。
こちらもそう少ないほうではありませんが、143pF/mと普通のケーブル並みにはなります。
理論的には高域が伸びるはずですが、確かにその通り、高域がかなり出るようになりました。
また、これまで気になっていた高域の歪みが減ったような気もして、おとなしくクセのないサウンドになりました。
高域に余裕が出たからか、低域のしっかり伸びるものの量的には落ち着いたものになって、音楽のペースがゆったりしたように聴こえる気がします。
むしろこちらのほうが他の箇所で使った場合の「QEDらしさ」に近いように思います。
ここまで来ると欲が出て、さらに浮遊容量の少ないケーブルやフォノイコライザー以降に他のメーカーをとか考えてしまいますが、ハムノイズが出ない安定性などから少なくともフォノ周りはできればQEDで行きたいなと。
現行製品だとSignature Audio 40が63pF/m、Reference Audio 40が76pF/mとかなり低いですが、お値段を考えると後者かな。
こういう物理特性もしっかり明記してあるのもQEDの良さの一つです。
ちなみにAtlasのEquatorも53.27pF/mと低く、これも導入候補かもしれませんし、うちに短めのがあるので、まずそれで試してみるのも手かも。
あと、こうやって見てみると意外なことに浮遊容量の少ないケーブルが好みにハマっているケースが多いような印象があります。
MMカートリッジ以外ではあんまり大きな影響はないはずですが、やっぱり違いが出てくるんでしょうかね。
とか言いつつも、今のところは現状の組み合わせでかなり満足していますので、しばらくこの状態で愛聴盤を聴き直してみてから判断したいと思います。
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