「ケーブルを変える前に知りたい50のオーディオテクニック」という、ちょっと変わったオーディオ本が8/26に発売されたようで。
著者はオーディオ機器を発売しているオーディオデザインの代表ですが、以下のような症状の方には本書という「処方箋」が必要だとかで、かなり過激な内容になっています。
・ハイレゾの良さがわからない
・オーディオ製品を買って後悔したことがある
・オーディオケーブルを3本以上持っている
・最新装置にしても音が良くならない
私など、かなり該当しそうですが、目次はそれなりに大人しい気もするので、多少タイトルなどで煽っているところもあるのかな?
目次
1章 音源と再生装置の話 -ハイレゾの音は本当にいいの-
2章 オーディオ界の定説のウソとホント!
3章 アンプの回路と部品にまつわるお話
4章 アンプスペックのお話
5章 サントリーホールは何故音が寂しいのか
6章 常識はずれのスピーカーとセッティングの話
7章 イヤホン・ヘッドホンのABC
8章 オーディオ業界にまつわるお話
9章 ピケティーに続け -オーディオと経済の悲しい関係-
反面、帯には「”電力会社で音は変わる”は本当なの?」という某掲示板のテンプレートみたいな見出しが掲げられています。
電力会社での違いはともかく、周囲の住宅や施設の影響は少なからず受けると思いますし、そうでなければアンプの電源部によっても音は変わらないことになりそうですけどね。
ケーブルを変える前にやることがたくさんある、というのは私も賛同しますが、それをオーディオメーカーの方に言われると、それならアンプだって買い換える前にやることがたくさんある、と思ってしまいます。
アンプ自体も結局はLCRとケーブルでできてるとも言えるわけですし…。
面白いのはこの著者の方、元々は半導体寄りの研究開発をしてきて、2004年にオーディオ会社を設立してるんですね。
同社のアンプは私もそれなりに知っていて、かの音元出版さんの「オーディオ銘機賞」なんてのも受賞しているんですよね。
この矛盾感と言いますか、なかなか面白いなと。
ただ、そういう煽りの部分を抜きにして考えると、オーディオチューニングに先入観なく取り組むのに色んな意味で参考になる一冊と言えるかもしれません。
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