弟が新居を訪ねてきてくれて、お土産(?)にPioneerのレコードプレーヤー「PL-30LII」を置いていってくれました。
1981年発売のダイレクトドライブで、ベルトドライブを使ってる私にではなく、紗羅に聴いてもらいたいということでした。
それを裏切るわけにもいかないので、紗羅のシステムのほうに繋いでみました。
運送中に緩んだのか、針圧調整用の重りを固定するネジが緩んでいて、針圧がうまく調整できずビックリするというハプニングはありましたが、あとは特に問題なくセッティングできました。
ちなみにフォノイコライザーはmicromegaに内蔵されていて、このアンプ、アース端子がバナナプラグで挿すという、ちょっと珍しい形式なのですが、それは事前に調べておいたので、困ることはありませんでした。
あとはシェル一体型ストレートアームパイプしかないということで、カートリッジは気軽に交換できませんけど、紗羅はそんなところまでは操作できないので、かえってこのほうがシンプルで良いです。
カートリッジはGraceのF-8Lを装着しましたが、ダイレクトドライブらしい、しっかりした音質でありつつ、シリコンオイル制動のトーンアームが効いているのか、フォルテシモで歪みが少ない気がしました。
このオイルダンパーはOn/Offもできて、Offだともっとダイレクトな感じの音色になります。
この辺りの差がしっかり出るのは、micromegaの内蔵フォノイコが優秀なおかげ、というのもありそうです。
本来、このモデルはS字アームが標準付属品ですし、S字もあれば便利なんですが、これが意外と高値で取引されてるんですよね。
今回のニーズでいえば、ストレートアームの良さを素直に楽しんだほうが良いのかなと思っています。
また、針の上げ下ろしは最初こそボタンで手動ですけど、音溝の終端位置検出機能が付いていて、最後まで来ると自動的にリフトアップして、ターンテーブルの回転も止まる、というのは便利ですね。
いや、普通のレコードプレーヤーはこれくらいのセミオートは当たり前なんでしょうけど、それでも普段、マイクロを使ってる私にはとても新鮮でしたし、紗羅には扱いやすそうで良かったです。
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