ACOUSTIC REVIVEさんから電源ケーブル「AC-2.0 TripleC」を送っていただきました。
この電源ケーブル、PC-TripleCを採用した完成品でメーカー希望小売価格で18,000円(税抜)と、オーディオアクセサリ界においてはコストパフォーマンスの高い内容になっています。
ケーブルはしっかりチューブも装着されていて、電源プラグはホスピタルグレード、そしてIECコネクタも自作で定番のものが付けてあって、もちろんしっかり3芯となっています。
次回、もう一つ上のグレードとなる「POWER STANDARD TripleC-FM」との比較もしてみますが、ややケーブル径が細手なくらいで、自身でファインメットやプラグを装着してグレードアップするベースとして考えてもお買い得かと。
さて気になるサウンドは…ということで、ひとまずATOLL DAC100に付けてみました。
ここにはこれまでWIREWORLD electra3が使われていましたが、ATOLLのクセだとばかり思っていた妙な高域の付帯音がグッと減りました。
さらに音像もボケなくなってボーカルのリアリティが非常に高まっています。
その上、引き締まった低域の充実が素晴らしいです。
古いWireWorldのケーブルはそもそも響きを載せる傾向があるとは思っていましたが、それが急になくなって今までの色付けに慣れた耳にはやや素っ気ないようにも感じるほどです。
ただ、実際には音の鮮度がしっかり保たれていて、これまでのように入り口でやや濁り気味のクセや躍動感を載せるよりも、鮮度が高く忠実度のAC-2.0 TripleCを選ぶのは正解ではないかと思います。
それでも色々な場所で試したくなるわけで、次は壁コンからACOUSTIC REVIEの電源タップ「YTP-4N」までの間に移動させてみました。
ここにはこれまでAccuphaseのAPL-1が使われていたので、こっちをDACに持っていく形です。
組み合わせででは先ほどまでよりも力感があり、それでいてしっとりしている印象です。
ストリングスの音が繊細でありながら、よく通って耳に心地よいです。
DACの時はボーカルの良さが目立ちましたが、今回は管弦楽器が良いですね。
しかしどちらが良いか、という選択をするとすれば、DACのほうでしょうか。
電源タップに使用した場合のほうは解像度がやや下がっていて、DACという音の上流で情報が失われている感がある、と感じたからです。
そこでDACに戻してみると、やはりシステムの全体的な底上げがされていると感じられます。
また、DACのIECコネクタはやや貧弱なので、比較的軽量で取り回しの良いAC-2.0 TripleCのほうが負担が少ないと感じたから、というのもあります。
それにしても、一応それなりに名高い(そこそこ高価な)電源ケーブルたちを相手に、鮮度の高さを体感させてしまうというのは、かなりの実力ではないでしょうか。
むしろ基本に忠実で、重要な部分にしっかりコストを割いてあるからこそ、この価格帯にしてこの実力を発揮できていると言えるのでしょう。
というわけで、現状のケーブル系の構成は以下のようになりました。
電源タップ: Acoustic Revive YTP-4N, Shelter
デジタルケーブル: Acoustic Revive COX-1.0tripleC-FM(Marantz-ATOLL), Space&Time RSC Master Generation 2 Digital(DDC-ATOLL)
音声ケーブル: QED Reference Audio Evolution(ADP-EQ), QED Qunex SS(EQ-pre), Acoustic Revive LINE-1.0R-tripleC-FM(ATOLL), CHORD Chameleon Silver Plus(pre-LK140), CHORD Cobra Plus(LK140-MAJIK)
スピーカーケーブル: Acoustic Revive SPC-REFERENCE-tripleC(高域側,低域側)
電源ケーブル: Accuphase APL-1(YTP-4N), 自作ケーブル(Shelter), WIREWORLD aurora3(Marantz), Acoustic Revive AC-2.0 TripleC(ATOLL), Acoustic Revive POWER STANDARD-tripleC-FM(MAJIK-IL,LK140)
ケーブル長などで妥協したところもないとはいえませんが、基本的にはこれでもずいぶん底上げされていて大満足です。
ただもうちょっと遊んでみたいですし、しばらくこの状態でエージングを進めた後、アンプ類で「POWER STANDARD-tripleC-FM」と入れ替え対決させてみて、その違いを確かめてみたいと思っています。
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