marantzからディスクリート構成のDACを搭載したSACDプレーヤー「SA-10」が10月下旬に発売されるそうで。
先日、DP-70Vを導入した時に、今の時代ではディスクリート構成のDACはなかなか難しいかも…と書いた記憶がありますが、登場してきましたね。
ただ方向性はある意味、まったく反対で、DP-70Vはマルチビットを通常素子で作り上げる形でしたが、このSA-10は全てのデジタル信号をDSDにして、素のDSD信号をアナログFIRフィルターに通すことでアナログ出力とする内容です。
「Marantz Musical Mastering(MMM)」という名前が付けられていて、これまた中身がよく分からない名称だなぁと思いますが。
DSD化する「MMM-Stream」の部分は正直、パソコン側でも可能ですし、処理も膨大な演算処理をして…というよりはそこそこの規模にまとめてあるように感じます。
ただ、これをハードウェア内部に持ってきたことで、その後の「MMM-Conversion」でのアナログ変換をシンプルにしつつ、SACDの著作権問題などをうまく回避しているところもあるのかなと勘ぐってみています。
正直、ディスクリート構成にまでするのであれば、物理的にもディスクリートにしてほしかったような気もしますが、現行モデルで60万円という価格で実現するには現状の構成が妥協点かなと思います。
またディスクドライブも「SACDM-3」という新しいものになっていますが、こちらも正直もうちょっと豪勢なものにしてもよかったのでは?という気もします。
DVD-Rなどのデータディスクにも対応しているそうで、オーディオ専用というよりもなんとなくパソコン用の改良のような雰囲気に感じてしまうのはやや残念です。
少し辛口になったような気もしますが、ディスクリートで挑もうというのはこれからの高級DACでは非常に重要なポイントになるような気がします。
製造はしっかりMADE IN JAPANのようですし、マランツらしいバランス感覚のある高級機に仕上がっていると思います。
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