マランツから上位モデルのプリメインアンプ「PM-10」が2月下旬に発売だそうで。
お値段が60万円だったり、2月からはこのPM-10と先日発売になったSA-10で「プレミアム3年保証サービス」が実施されるあたり、ライバルメーカーを意識してるなという感じがします。
ただそんな中でマランツの方向性を見せているのが、スイッチングアンプ、D級としている点です。
ライバル各社だとむしろA級が多いですけど、正反対の方向で行こうということのようですね。
デジタルアンプと呼ばず、スイッチングアンプと呼んでるのは潔いと思いますが、アンプモジュールにHypex Ncoreを使っているのはちょっと残念かも。
SA-10が自社開発のディスクリート構成を謳っているのですし、こちらも自社開発なら「今後10年の礎となる」というのも分かる気がしますが…。
もちろん、モジュール自体はすでに導入実績も豊富で定評のあるものだと思いますけど、そこが供給を止めてしまったら修理もままならなくなるわけですし。
スイッチングアンプでありつつも、フォノイコライザーはしっかりMCまで対応のものを搭載しています。
D級アンプとの併存はなかなか厳しかっただろうと思いますが、シールドケースに入れて対処しているようです。
そんなフォノイコライザも含めたプリ部には専用のトロイダルトランスを使った電源が奢ってあると謳われていますが、パワー部の電源については記載が見当たりません。
内部を見る限りではスイッチング電源ではないかと思いますが、こちらからのノイズ対策も一つの筐体にぎっしりだと大変でしょうねぇ。
マランツは以前からあまりセパレートは出さないですが、それはやはり需要から来るものでしょうか。
また、「Purest Mode」なるものもあるのですが、これをオンにするとヘッドホンアンプも停止するそうで、たしかに言わんとすることは分かりますけど、そうなるとヘッドフォンアンプはオマケ?とも思えてしまいます。
さらにディスプレイやイルミネーションは別項目でオフにできるそうで、そちらこそ「Purest Mode」には不要な気もしますけどね。
他にもフォノとCDだけが純銅削り出しのRCA端子だったり、そのわりにはXLR端子はごくごく普通のものっぽいなど、ややチグハグな印象を受けました。
ちょっと前の国産オーディオではこんな雰囲気のが結構ありましたけど、最近のモデルにしてはちょっとアピールポイントを意識し過ぎているのかなという気がします。
もちろん実際の音次第なわけで、これからライバル各社との比較も出てくるだろうと思いますし、実際に聴く機会があればちょっと聴いてみたい気もします。
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