SAECのトーンアーム「WE-407/23」でDINコネクタの接触不良が相次いだので修理に出していましたが、残念ながらお店や修理部署では症状が再現せず、そのまま戻ってきました。
純正のトーンアームケーブルでは起こらないので、症状が起こるオルトフォンやアコリバのケーブルをいっしょに送れば良かったのかなぁ。
せめてDINプラグの根元の割れくらいは交換してほしかったところですが…。
そう言っても戻ってきたものは仕方ないので、何はともあれ再セッティングです。
ただそのままつなぎ直しても再発するのは目に見えてますから、あれこれ探して3Mの導電性銅箔テープ「CU-35C」というものを入手しておきました。
このテープ、0.035mmの銅箔に金属粒子分散型の導電性粘着剤が塗布された導電性のもので、テープの面方向はもちろん、粘着部を含めた垂直方向にも導電性があるのがポイントです。
テープ全体の厚さとしては0.07mmで、接触抵抗は0.005Ωと、なかなかの優れものかと。
テープ幅はいろんなものが用意されていますが、今回は18mm x 3mというのを購入しました。
DINプラグに貼る上ではちょっと幅をカットしたので、実際には15mmくらいで良いのかもしれません。
貼る場所は当然ながらトーンアームケーブルのDINプラグの周囲です。
モールドタイプのものは大抵やや大きめですが、金属製のものは大きめだと入らなくなって大変ですから、どうしてもやや細めになりがちのようです。
ただ、DENONのDA-305はピッタリでしたし、プラグを支えるリング状のものも程よい長さがあるので無駄にぐらつくことはありませんでしたから、うちのWE-407/23が緩すぎるとは思います。
テープはそこそこの厚さですが、ビニール素材のものとは違ってそんなに収縮性はないですから、ほぼぐるっと一周する長さにしました。
ちなみにここにビニールテープやシリコンテープなど絶縁系の素材を貼ると、なぜか盛大にハムが出ます。
だからこその修理だったのですが、それなら導電性テープなら大丈夫だろうと踏んだわけです。
早速取り付けてみますと、1周だとまだ若干緩いかな?という感じですけど、何も巻かない状態に比べればだいぶガタつきは少なくなります。
フォノイコの設定をMMにしてカートリッジ未装着だとまだ若干ノイズが乗りますが、カートリッジを装着するなり、MCポジションにすれば問題ないので、これ以上追求するのはやめておきます。
カートリッジはAccuphase AC-2を装着し、ちょっとだけ試運転してみましたが、音はやっぱり先日までのDENONコンビとはかなりの違いを感じさせてくれます。
低域の量感や細かなニュアンスの再現など、AC-2になってさらに差が顕著になったように思います。
ちなみにディスク再生後のパチパチノイズはAC-2では発生せず、そこはやっぱりMC-20Sの問題だったようです。(そこまで追試する余裕が今はありませんが…。)
ただ将来的なサポートを考えると、別のトーンアームへの交換も想定しておかないといけないかもしれませんね。
そのためにはひとまずアームベースを入手しておく必要がありますが、これがまた高騰しているんですよねぇ。
WE-407/23自体も私が入手した時よりさらに値上がりしてるようですし…。
とりあえず今回は修理されずに戻ってきましたが、保証自体は継続して2年(残り1年強)ありますから、また再発したらそちらで対応してもらおうと思います。
DENONのターンテーブルのほうも今度、自分で修理しておこうかなと思ってますが、さてちゃんとできるかな?(時間と技量の両面で…)
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