ZYX Ultimate 100用に用意しておいたortofon LH-4000ですが、どうもZYX(私自身?)と相性が良くないようで代わりのヘッドシェルを探していました。
当初はリード線だけ、あるいは個別に替えることも想定して山本音響工芸のカーボン製の「HS-4」も有力候補だったのですが、フォロワーさんに付属のリード線を見せてもらって、これだとたぶんリード線を替えたくなるだろうなと。
そうなってくると最初から満足できる市販レベルのリード線が付いてるものが良いわけで、候補は以前導入したMy Sonic Lab SH-1RhとIKEDAくらいになってしまいます。
IKEDAのチタン「IS-2T」も良さそうですが、お値段がやはりかなり高くなりますし、自重も20gとトーンアームの対応範囲を超えてしまうということで、結果、こうなりました。
以前入手したのとは色違いなだけですね。
Lyra HelikonとZYX Ultimate 100の色合いを考えたら、入れ替えたほうが見た目が良さそうですが面倒くさいのでそのまま装着です。
ちなみにLYRAのほうはこんな感じになってます。
オーバーハングやカートリッジのアジマスを微調整できないのを心配しましたが、イモネジを調整するまでもなく1mm弱くらいであればネジの位置調整で対応可能でした。
そこまで拘らなくても正直、出音が全然違うので細かいところが気にならなくなりましたけどね。
リード線が優秀というのもありますし、オーディオクラフトの頃から継承されているツインキーロック方式、それにシェルの剛性など、総合的に考えると個人的にはベストバイなヘッドシェルかと。
音の違いとしては、これまであまりにピラミッドバランスだったものが中高域より上もしっかり鈍らずに出てきますし、帯域云々以前に音の鮮度がグッと上がっているように感じます。
もちろんカートリッジとの相性もあるのでしょうけど、余計な響きを載せたくない場合にはSH-1Rhは良い選択肢になってくれるはずです。
これならきっと録音してもぜんぜん違うはず…と録音して冒頭45秒を周波数解析してみました。
もっと極端に違うかと思いきや、ちょっと見たくらいでは気付かない程度の差ですねぇ。
ある意味、周波数特性では音は語れないということを示しているようにすら感じます。
ただ良く見ていただけると、中域辺りのピークがやや低く、その割に山と谷がハッキリして幅があるのが分かっていただけるかと。
ここからは推測ですけども混変調が減り、音の濁りがなくなった分、楽器の音が明瞭になっているのではないかと思います。
実際に聴くとカートリッジが違うんじゃないか?というくらい違うんですけどね。
なお、FLACのファイルサイズは194.5MBと、なぜかむしろ小さくなっています。
これも謎の多い部分で、剛性を上げるとファイルサイズとしてはむしろ減る傾向なのかも。
その響きや混変調がアナログの味と感じる方もいらっしゃるでしょうし、度が過ぎればただのボヤケた音になってしまいますから加減の難しいところです。
私感としてはLyraにはもうちょっと響きや厚みを載せるものでも良いかもしれませんが、ZYXにはMy Sonic Labが相性良いように感じています。
お安いとは決して言えませんが、リード線やネジも付属していますし、My Sonic Labのカートリッジのお値段からすると今後値上がりする可能性もあるような気もしますので、気になる方はゲットしてみる価値はあるかと思います。
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