DAIKENの音調吸音板「WB03019」がお安く出ていたので、10枚ほどまとめてゲットしました。
大きさはW450×H900xD49mmと、RWL-3のW665×H1160xD90mmからすると一回り小さいものです。
RWL-3をスピーカー背後に3枚導入してコレ自体はもう確定的なポジションに追い込んでいますので、あとは部屋が狭いことから生じる余計な反射を吸収してもらおうという算段です。
この製品、今はもう廃番にばっていますが、30年以上のロングセラーだったそうで、2011年にはホームシアターグランプリも受賞しています。
性能面は未知数でしたが、トーンジェネレーターで吸音具合を測ってみると、どうも1kHz以下が主体なようです。
低音は100Hzくらいまではなんとか吸音していますが、サイズを考えるとミュートパネルのほうが効果的かなぁというのが正直なところです。
少なくとも1kHzより上の帯域ではミュートパネルのほうが優秀ですし、8kHzまで上がるともうほぼ効果なしという感じです。
そこはシルクが8kHzでは吸音せず、9kHzあたりから上の帯域で効果的なことを考えれば、これと組み合わせればうまくバランスが取れるでしょう。
ちなみにミュートパネルも8kHzより上では効果が薄れる印象ですが、その下も緩やかに比較的均等に効くので扱いやすいです。
RWL-3は単純に吸音してデッドニングし過ぎて音楽の躍動感を損なうことがないように配慮されていて、シルクとの組み合わせも含め、さすがに良く考えられています。
具体的には3kHzは拡散されつつ軽く吸音され、1kHzだと両端では吸音、真ん中辺りではほぼそのままとすることで定位を良好なものにしているようです。
逆に100Hzは拡散主体、8kHzでは1kHzとは逆に真ん中辺りで吸音、端はあまり吸音しないことにより、音の広がりを生み出しています。
それならRWL-3を追加すれば良いわけですけれども、そこは大きさとかもありますし、比較してみたかったというのもあります。
とりわけディスプレイラックが部屋に比してデカすぎることから、この影響を抑えるのにちょうどよいだろうという理由がありました。
目論見通り、ここはほぼぴったりサイズで影響を最小限にしてくれています。
最初は調子に乗ってスピーカー横に置いてみたりもしたのですが、これは完全にデッドニングされ過ぎで、音の躍動感まで奪われてしまっています。
ちょっと聴いた感じでは部屋の影響が消えるという意味合いでは良好なのですけどね。
最終的には何度かPCM-D100で録音してみて客観的に聴くことで決めていきました。
その結果からすると、リスニングポジション背後への配置がまずは部屋の広さを意識させなくする意味で効果的と判断しました。
クローゼット部分にシルク裏も含めて3枚配置したことで「これまでこんなに背後から音が戻ってきてたんだ」と気づいたというところです。
その代り、クローゼットの使い勝手が悪くなりましたけど…。
他にもラック裏など試しましたが、こちらはかえって部屋の不均等さを強調する形で失敗でした。
一旦はこの背後3枚、ディスプレイラック部分に1枚の合計4枚で確定させました。
それでほぼ満足していたのですが、気休め程度に窓の部分に使ってみたところ、これが大きく変化してくれました。
ちゃんと写真を撮っていませんが、スピーカー背後の窓に3枚、そして右側の窓に1枚(ミュートパネルも1枚)配置して、現段階の配置確定です。
RWL-3の高さ不足を補うような傾向もあるでしょうし、多少出窓っぽくなっている部分に溜まる音を吸収してくれているのかもしれません。
スピーカー周辺の狭さを補助する形にもなってくれているようで、部屋の狭さからくるマイナス面だけをうまく減らすことができたように思います。
ちなみに1枚はリビングの液晶テレビ裏に配置しましたし、とにかく物量投入できる意味では使いやすいです。
普通はこんなお値段では調達できないとは思いますが、今もDAIKENには建材としての調音材がいろいろあります。
私も以前からスピーカー下にはオトユカフロアを使っていますし、うまく廉価に入手できれば試してみる価値はあるでしょう。
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