CEntranceのDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「HiFi-M8 LX RSA」をゲットしてみました。
かなり昔にミックスウェーブさんにお借りしてレビューを書いたモデルのバリエーションモデルということになりますが、その時はそれほど良い評価もしなかったくせにちょっと申し訳ない気もしますが、現在は国内での同社の取り扱いはもうないと思われます。
導入した理由としてはリビングの私のiMacで使うヘッドホンアンプを検討していて、元々はPioneer U-05やLUXMAN DA-100くらいかなぁと思っていたのですが、正直そこまで「本気」でもないし、もっと安いモデルでも…と思って見つけたのがキッカケです。
元々はALO audio The KeyにDigiFi付録のヘッドホンアンプをつないであったのですが、特にDAC部にやや不満もありました。
今回のHiFi-M8は本来はポタアンなのですが、なにしろA級で最大出力は1.4Wという代物ですので、据え置きも兼ねてという使い方も良いのではないかなと。
ちなみに8時間のフル充電で6時間動作しますが、AK100 mkII辺りと組み合わせてこれで使うことも度々あって、こちらもポータブルとはとても思えないようなサウンドで満足しています。
以前お借りしたものとは異なり、iOS用の入力がなく、その代りに光デジタル入力が用意されています。
USB入力も当然あって、こちらは昔から著名なオーディオメーカーにUSB処理部分を提供していた実績があるのだそうで、XMOSのデュアルプロセッサとなってるらしいです。
DACについてもデュアル構成らしいのですが、チップについての情報はどこにもなく、24bit/192kHzまでの対応としか分かりません。
開けてみれば分かるのでしょうけど、実際の出音が良ければ気にする必要もないでしょう。
RSAはいわゆるIRIS端子でバランス出力ができるもので、当時はXLR出力のバリエーションモデルもありました。
こちらも使ってみましたが、とにかく駆動力が圧倒的でイヤホンやヘッドホンの底力を十二分に引き出してくれるようなところがあります。
伸びしろのあまりないイヤホンだとDAP直挿しと大差ないのですが、Campfire Audioやfinalのヘッドホン辺りではここまで音が溢れ出してくるのか!と驚くほどです。
光デジタル入力ではDAPの違いも如実に描き出しますし、USB接続では低域の伸び、ヌケの良さ、パワー、全てにおいて素晴らしいもので、モニター的なアンプだと言えそうです。
以前レビューした頃はこれをしっかり評価できる環境がなかったのだなと痛感しました。
相性は今のところ、final PANDORA HOPE VIがいちばん良いですが、前述のようにCampfire AudioはCOMETもNOVA CKもDORADOも底深さと伸びしろを感じているところです。
ややモニター寄りなので若干の硬さや高域のキツさを感じる場面もありますが、背面の出力インピーダンス調整、ゲイン切り替え、低域と中高域のイコライジングスイッチでそこそこ調整も可能です。
出力インピーダンスは現状1Ωにしていますが、これを少し上げればもう少しリスニング寄りに振れますし、ゲインはボリューム位置がある程度上げられるように設定するほうがイヤホンやヘッドホンの特質が活かせます。
低域は真ん中(+1)、高域は左(0)で現状は使っています。
欠点は持ち歩こうと思えるサイズではないことくらいですが、半据え置きと割り切って使えば両方のニーズに応えてくれる良いモデルだと感じています。
今さら褒めても入手すら難しいかもしれませんけどね。
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