• 263月

    導入したばかりのbeyerdynamicのヘッドホン「DT 1770 PRO」ですが、リケーブルできるとなるとやっぱりしたくなる性分でして。
    ACOUSTIC REVIVEのヘッドホンケーブル「RHC-2.5AK-TripleC-FM」を導入してみました。

    現時点では適合機種にベイヤーダイナミックの2機種(DT1770PROとDT1990PRO)が追加されていますが、購入時点では表記がなかったので一応問い合わせました。
    しかし、ピンアサインが断定できないということで、付属ケーブルをテスターで調べれば製品と同じかどうか確認してくれるとのことでした。
    ただネット上でbeyerdynamicのプロダクトマネージャーさんに質問してAKGと同一のピンアサイン、しかもコネクタもミニXLR(3極)で形状も標準的なものという回答をもらっている方をお見かけしたので、思い切ってお店に注文してしまいました。
    一応、テスターでもAKGの情報と同じ(1番:コールド,2番:右ch,3番:左ch)というのは確認しておきましたけどね。

    結果としてはバッチリ装着されまして、左右ももちろん問題なしです。
    音出し確認はLUXMAN P-1から始めましたが、まず音量がちょっと取れるようになった印象があります。
    そしてなによりバリバリにキレがありますね。
    この体験はSENNHEISER HD600をリケーブルした時にも感じたものです。
    SENNHEISERの場合はケーブルで音を作っている傾向が多少あるので、音色自体も多少変化がありましたが、beyerdynamicの純正ケーブルはなかなか良質なものですので、音傾向自体はあまり変わらず、そのままグレードアップするような形です。

    SENNHEISERの場合はヘッドホン側は両出しでジャックぎりぎりまでコールド分離なので2本のケーブルとなっていますが、今回のはヘッドホン側は片出し3極ですからケーブルも1本でシンプルな取り回しです。
    それでもテフロンシールドはやや硬いですけれども、純正(上の写真左上側)と比べてもさほど太くならず、取り回しはかなり良いほうだと思います。

    むしろ6.3mm標準ジャックなのが気になる方もいらっしゃるでしょう。
    ただ新しいシリーズはファインメットを搭載していますので、その格納スペースの都合からも3.5mmミニジャックでは難しいとのことでした。
    実際、3.5mmと6.3mmを双方装備したHiFi-M8で聴き比べても6.3mmのほうがセパレーションの点でも優位に感じたので、個人的にはファインメット装備のほうを優先すべきかなと。

    さて肝心の音質ですが、細かい音も濁らず、楽曲から次々と溢れるように出てきます。
    DT770PROと比べた場合にややウォームな雰囲気がありましたが、そこはもうちょっとガツンと来るタイプになったかもしれません。
    ただ、いつものようにヘッドホンのグレードが2段階くらい上がったかのような印象で、ここまで違うものかと毎回驚かされます。

    LUXMAN P-1の後はCEntrance HiFi-M8で聴いてみましたが、傾向としてはLUXMAN P-1のほうが伸びしろが大きいです。
    HiFi-M8では特にUSB接続時にアンプの雑味が見え隠れするところがあります。
    逆に言えば、それだけ恐ろしいほど能力アップしているということでもあるのでしょう。
    HiFi-M8側のUSBケーブルがACOUSTIC REVIVE製ではなく、LUXMAN P-1手前のHD-7Aに使っているからという違いも効いていそうですね。

    ガツンと来るようになったというと、良く言われる「刺さる」感じになったように思われてしまうかもしれませんが、そんなことは一切なく、むしろ耳への刺激が全くなくなっています。
    高域が減ったわけではなく、ガサついた感じが減ったからでしょう。
    ボーカルの質感がとても細やかに分かるようになりましたし、それぞれのパートがまるで静まり返ったスタジオやホールの静寂の中に浮かぶかのようで、そこに惹かれる人はきっと多いのではないかと思います。

    いつもながら、ユニットの良さを素直に引き出してくれていて、いつまでも聴いていたくなる、そんな感じのサウンドになりました。
    粗が目立つようなこともないのはファインメットによるノイズ除去の効果もあるのでしょう。
    モニターを超越したところにある純度の高いサウンド体験を提供してくれていて、他のイヤホンやヘッドホンを使う頻度が減ってしまったほどです。

    6.3mm標準ジャックの問題も変換プラグでDAP使いも大きな問題はないですが、なかなか良質な変換プラグがないというのはあるかもしれません。
    先日プレゼントキャンペーンをやっていたFNS-PHONEでも3.5mmの要望を見かけましたが、ファインメット以外にも色々装備したノイズサプレッサーでは実現しづらいでしょうねぇ。
    Webサイトを拝見すると「XLR~PHONE変換アダプター CP-10PT」というのはあるので、オスとメスのプラグの間にケーブルを介したタイプがあれば良いかもしれないなと思った次第です。

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    Filed under: Audio
    2019/03/26 12:00 pm | ACOUSTIC REVIVE RHC-2.5AK-TripleC-FM はコメントを受け付けていません

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