ZYXからフラグシップとなるMCカートリッジ「Ultimate-天空」が11/1に発売になるそうで。
「天空」と書いてアストロと読むらしいですが、ZYXは元々海外のほうが人気が高いですし、その辺り(他社も)を意識しての命名でしょうか。
受注生産とのことですが、うちのUltimate 100でも店頭在庫はなかなかないので1ヶ月納期ならさほど差はないでしょう。
一応、Ultimate-OMEGAの後継ということらしいですけれども、お値段は1,050,000円(税抜)と最近は100万円超えの製品が増えてきました。
1980年代ですらシステム全体で100万円はまだまだ、という印象もあったわけですし、今のオーディオ市場を考えたら仕方ないところでしょう。
MCカートリッジの場合は針交換が怖いというところはありますけどね。
今回のカートリッジのいちばんの特徴はコイルボビンの前後にダンパーを配しているところでしょう。
そもそもOMEGAでも印象的なラピス・ラズリ球も針の前後を重量からみてシンメトリーにしたいというところがあったわけで、今回はダンパー部分にもメスを入れてきたという形かと。
左右も含めて「ZYX」というブランド名もそこに強いこだわりがありますからね。
細かいところではマグネットがサマリウムコバルト(OMEGAはネオジウム)に変更になってるようです。
Ultimate 100もネオジウムでしたが、磁力だけならネオジウムのほうが強力な場合もあるみたいですけれども、私の体感上はサマリウムコバルトのほうがなんとなくバランスの良い発電系になってるケースが多いように感じます。
耐熱性やバラツキの少なさなどに起因するんでしょうかね。
ほかにも発電コイルは「X(6Nクリスタル銅)」、「S(5N銀)」、「G(24K金)」の3種類が購入時に選べるようになっています。
Ultimate-OMEGAではダイヤモンドカンチレバーというオプションもありましたが、そうなると天空どころか宙空になってしまうでしょうね。
中空で思い出しましたが、カンチレバーは収束カーボンファイバーとなっています。
私はUltimate 100の針交換ですら限界ギリギリですが、ZYXの知名度がもっと高まってくれたら良いなとは思います。
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