SENNHEISERのTrue Wirelessイヤホン「MOMENTUM True Wireless」ですが、すっかり常用するようになりましたので音質についても触れてみようと思います。
ほとんどのケースではiPhoneで使っていますのでAACとなりますが、それでも不満はほとんどありません。
むしろaptXで無理にMacで繋ぐのを試してみたのですけども、接続が不安定になるデメリットのほうが大きかったです。
逆にSBCでもAACとの差を聴き分けできるか、と言われたら音源によっては難しいくらいでしょう。
電波状況が悪いとビットレートも落ちるでしょうし、むしろ良好な接続を維持するほうが重要なようにも感じました。
前回も書いたとおり、イヤーピースはfinal E-TypeのSサイズを使っていまして、これで装着感も申し分ないです。
音の傾向としてはややIE80Sに近いですが、内蔵アンプ(DAC含む)の特色も出ていて、ゼンハイザーにしては現代的な音の風合いかなと。
同じワイヤレスのag TWS-2Rと比べてみると、より音源のちょっとした音質差も聴き取りやすいので、わりとモニター的な使い方にも適しています。
agのほうはなんでも気分良く鳴らしてくれて、20Hz付近の低域も「ちゃんと鳴らせるんだぞ!」という風に訴求してきますが、MOMENTUM True Wirelessのほうはわりとあっさり鳴らしつつ、やや甘めの味付けがされています。
ただ静かな環境でじっくり聴いているとお尻の下から揺れを感じるような感覚が強いので、より深い低域まで出してくるようです。
ワイヤードとも比べてみましたが、うちはどちらかといえばリスニング寄りのクセが強めのイヤホンが多い傾向にあるのもあってか、MOMENTUM True Wirelessはかなり現代的な音のまとめ方になっているように感じました。
最近のスタジオモニタのように感じる側面もあります。
と言ってもそこまでストイックではなく、最近のゼンハイザーの雰囲気を踏襲しているということだろうと思われます。
ワイヤードと唯一差が出てくる点といいますと、やはり長く聴いてると少し飽きてくるというところでしょうか。
別に耳が痛くなるとか疲れるわけではないので、なんとなく…という感覚的なものでしかありませんけれども、やはり圧縮されてることによるものかも。
その辺り、まだまだ作られたサウンド感は払拭できてはいないのかなぁという印象はまだ残ります。
そこはagのほうが聴き疲れしない傾向だったので、上手にコントロールされているようにも思います。
また、音楽についてではなくヘッドセットとしての「音質」も相当良好です。
昔のヘッドセットだと通話時に相手から聞こえにくいと良く言われたものですし、iPhone単体でも「音が遠い」と言われることがあったのですが、MOMENTUM True Wirelessだと一切そういうことがありません。
ケーブルが邪魔にならないので何か調べ物といった作業をしながらの通話も非常に快適です。
来年にはノイズキャンセリングが付いたモデルも噂されていますし、他社もどんどん追従してきていますけれど、現時点での音質面での完成度はかなりハイエンドに近いTWSでしょう。
バッテリーの保ちとかアプリ、本体側面のタッチパネルのカスタマイズなどは多少の課題はあるものの、元々ゼンハイザーが好みで音質重視派の方なら手にして損はない音質だと断言できると思います。
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