PW AUDIOのMMCXケーブル「The Flash」を入手してみました。
PW AUDIOはOriolus Forsteniの付属ケーブルが同社のNo.5 JP ver.だったので、わりと気になる存在だったというのもあり、チェックしていたんですよね。
ただ当初はNo.5 JP ver.の2.5mm4極や2pinを狙っていたので、The Flashについては正直あまり詳しくありませんでした。
やや古いケーブルなので、ネット上でもあまり情報がなかったのですが、銀銅合金と銀メッキの導体、そして絶縁体がテフロン、外被がポリエチレンという部分に惹かれて選んでみました。
MMCXとなると装着のターゲットはやはりCampfire Audio DORADOでしょう。
低域番長なDORADOの高域を少し伸ばせればという思惑もありました。
早速、動作確認がてら聴いてみますと、柔らかい耳触りでサラッとした高域です。
低域も決して量感が減ることはなく、しっかりしていて出るところではガッツリ出てくる印象です。
ドンシャリというよりはダイナミックレンジが拡張されるような感覚で、DORADOらしくリスニング寄りではあるものの、かなりバランス良く纏まっています。
ケーブルの取り回しも良好で、装着に左右されやすいDORADOでも位置がズレにくくて良いです。
これまでのCopper 22などが硬すぎだったわけですが、DORADOはかなりケーブルに左右されやすい傾向なので、装着感と音質に満足行くものになかなかたどり着けなかったんですよね。
ウッドベースの歯切れも良いですし、ここが緩慢になりがちだったDORADOには最適という気がします。
前述のPW AUDIOが標準装備のOriolus Forsteniとも聴き比べてみました。
サラッとした音の風合いはどことなく似ています。
音の分離はThe Flashほどではないですけれど、他のイヤホンと比べれば十分優秀で、特に空間表現みたいなものは特筆ポイントなのかなと。
脳内定位のような圧迫感がなく、適度な開放感もあって気分もリラックスする点ではForsteniと組み合わせるのはこっちが良いのかも。
そして改めてThe Flashを装着したDORADOを聴いてみると、こちらはグッとハイファイ志向です。
なんとなく据え置きオーディオのB&W Matris 802 S2の音に近いのは、ケーブルがテフロンのおかげもありそうです。
セパレーションも良いですし、イヤホンの装着さえしっかりすれば定位もズバッと決まります。
とりわけ、聴き慣れた音楽から新たな発見があるのはThe Flashにリケーブルしてからの魅力ですし、ここもForsteniに共通する部分です。
ややストイックな部分もありますが、ズバッと決まった時の風合いは鳥肌もので、パンしていくような音像の動きも淀みなくとても滑らかです。
改善を望んでいた高域についても、これまではForateniの高域がとても伸びやかだと感じていたのですが、低域番長のDORADOも本来の伸びやかさが出ていて驚くほどで、効果絶大でした。
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