Apple SiliconなMac mini 2020を導入してみました。
当初は様子見ムードだったのですが、あまりに快速だという噂ばかりですし、Rosetta 2でも十分な速度らしいので試してみることに。
開発案件も最近はWeb系も多いのでCPU依存の問題もあまりないですが、まずは検証用といったスタンスでの導入ですし、メモリ8GB、256GB SSDという、いわゆる「吊るし」モデルにしてMagic Keyboard 2だけ追加しておきました。
いちばん気になっていたのはLGの4Kディスプレイ「27UD58-B」に接続して、ちゃんと4K/60pが表示できるかでしたが、思ったより上手く動いてくれました。
ひとまず手持ちのSurface Pro用でのデモ時に買ったHDMIケーブル(一応はハイスピード用)でつないだだけですけど、ディスプレイ側の設定で「HDMI ULTRA HD Deep Color」をオンにしたら、すんなり表示できています。
ちなみにDisplayPortはなくなってUSB-C経由での接続になりますが、こちらはLGのDisplayPortに空きがないので試していません。
まだ残してあるMid 2011と比べるとポート類がだいぶ整理されていますが、見た目はほぼそっくりです。
一方で速度はMac miniどころか、Mac Pro 2013すら凌駕するほどで、これなら巷の噂もなるほどと思えます。
ソフトやニーズによっても違いがあるでしょうけれども、Handbrakeのエンコード速度で比較しますとMac Pro 201で25分くらいかかる動画エンコードが、Mac mini 2020では15分くらいで完了してしまいます。
すでにM1ネイティブなHandbrakeが出ているおかげもあるでしょうが、CPUパワーもMac Proで1000%、Mac miniで700%でフル動作ですけど、発熱からみても頑張り具合の違いに驚かされます。
ソフトウェアのほうはまだM1にネイティブ対応していないものも多いですが、Rosetta 2でも遅いと感じるものはそう多くはありません。
AdobeとMicrosoft Officeあたりがややもっさりしているかなぁといった程度です。
そもそもメモリ8GBでスワップがそれなりに発生しているのもあると思いますが、それでも体感的にはメモリを64GB積んだMac Pro 2013と同程度以上なのはSSDやメモリの速度にも起因しているのでしょう。
とりわけ上のようにSSDの速度は圧倒的でして、ふた昔前ならメモリと変わらないような速度で動いているといっても良いくらいです。
メモリも世代の違いがあるとはいえ、やはり違いはかなりのものです。
やや手こずったとすればHomebrewやFFmpegといったコマンドライン系ツール類の対応がやや遅れているところくらいでしょうか。
実質的にはもう十分に仕事でも実戦投入できるくらいに感じられます。
実際、これもすでにMac miniで書いていますし、Mac Pro側を画面共有させて必要な時以外はスリープさせてあるくらいです。
Mac Proの出番になるのはAdobe系と純粋な開発ニーズくらいでしょうか。
どうしても実メモリが必要なニーズ以外ならもうこれで十分なのでは?と感じています。
欲を言えばメモリは増設できないですから、16GBを選んでおいたほうが安心かもしれませんけど、それで導入を遅らせるくらいならいちばん安いモデルでも思いきって導入してしまったほうが快適なのでは?と思えるほど、画期的な体感速度を提供してくれていて大満足です。
キーボードとマウスが付属しないので、そういう意味ではMacbook Airにしちゃうのも得策かもしれませんけどね。
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