ロクサンのスピーカー「Caspian FR-5」を入手してみました。
ROKSANというとレコードプレーヤーが有名で、アンプやCDプレーヤーも出しているのは多少知られているかと思いますがスピーカーはかなり知名度が低いでしょう。
昔はHOTCAKES、Ojan 3などポチポチと出してた記憶はかすかにありましたが。
今回のFR-5は2006年発売で当時ペア53万だとか。
その後はモニターオーディオに吸収されたので、ROKSAN自体が出すスピーカーとしてはおそらく最後のモデルということになるでしょう。
サイズはW250xD315xH1000mmというトールボーイで、大きさ的にはSonus faber Grand Piano Homeと似たような感じです。
ソナスのが2000年発売で1台209,000円だったことを考えるとちょっと高めの値付けに感じます。
あっちは18cmウーファーですが、FR-5は13cmウーファー2発にソフトドームツィーターとユニットも小ぶりですし。
ユニットはVISATON製で、おそらくW130SCです。
あまり高級なユニットではないですね。
ツィーターもディフューザーのようなものは付いてますが、同じくVISATONのSC10Nベースでしょう。
ツィーターの推奨クロスが3kHzらしいので、このスピーカーもそのあたりだろうと推測されます。(メーカー非公表)
正直そこまで期待せず試してみたのですが、独特の魅力がある音を奏でてくれます。
ひとことで言えばブリティッシュサウンドなのでしょうけど、それならB&Wも同じはずで「現代的なCELESTION」というような感じでしょうか。
音楽性を重視しつつ、箱の強度を現代風に上げて中域を大切に滑らかさを引き出す、といった風合いです。
低域はウーファーの大きさもあって、さすがにやや薄めで40Hzくらいが限界ですが、そこまでは濁らずにしっかり出てくれます。
やや中高域は硬めなものの、歪みが少ないのもあってか、ピアノはキレが良いです。
Wadia 23だとやや粗さやうるさい感じが出ることがあり、現代的な低歪みな音源のほうが合うといった側面はありますけど、B&W Matrix 802 S2と比べても意外と遜色ない、いやまた違った魅力のようなものがあります。
ちなみにデジタル出力でマークレビンソンにしたら全然印象が違ってくるので、Mark LevinsonのDACやKRELLのアンプ群と相性が良いのかも。
今後どちらをメインにするかはまだ決めきれていませんが、オーディオ的要素だけでいえばやっぱりB&Wのほうが格上感はあります。
セッティングもまだまだ適当で、そもそも2本のスピーカーを配置できるほどの余裕がないので結論を出すのはまだ早いですけどね。
夏に向けてKRELLのA級パワー「KSA-100」では電気代とか厳しい面もありますし、時間がある時にAccuphase P-500(あるいはLINN LK140)を出してきて、それらをひとまずどう組み合わせるかを考えてみようかなと思っています。
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