DENAFRIPSのD/Aコンバーター「ARES II」のFPGAファームウェアが前回の3月くらいに引き続き、また更新されていたので早速試してみました。
前回は内部のFPGAチップの写真を送って申請しなくてはいけませんでしたが、今回はその時に送ってきたURL経由でダウンロードが可能です。
うちのはCyclone IVの「EP4CE22E」というチップで、それによってバージョン表記も異なるみたいです。
今回の更新内容は以下のとおりです。
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v1.8 (July 06, 2023)
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* Reduce sampling rate change/switching noise with certain transport/streamer
* Fine-tune the sound quality in the mid-range and lower octave of the bass, to achieve a balanced, organic, analog-like sound signature that is characteristic of Denafrips
正直前回の内容はDENAFRIPSの良さといいますか特色を消すような方向性だったので不評もあったのでしょう。
今回はその音傾向を元に戻す方向のような記載があります。
ちなみに前回の更新内容は下のような感じでした。
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v1.6 (March 08, 2023)
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* Improved Adaptive FIFO Buffer & Reclocking Architecture
* Reduced the effect of Buffer overrun/underrun due to the Source’s Clock and the DAC’s Clock differences
* Eliminate Phase Difference between L/R Channels
* Optimised DSP to improve the sonic performance
今回も更新はMacでやってみましたが、やっぱり「Error 111」というエラーが出ました。
ただ実際にはちゃんと更新できていて、できればWindowsでやったほうが安心でしょう。
更新後は「DENAFRIPS USB V3.12 | A22E1.8」と最後の部分にバージョン番号が入って、ちゃんと更新できていることがわかります。
ちなみにデバイス名称が変わる形になるので、roonではデバイス登録からやり直す必要がありました。
今回はUSBでMac miniと接続し、roon経由で音出ししてみました。
音傾向はたしかに以前のDENAFRIPSらしさが戻ってきた感があり、ウォーム寄りになりました。
DELAとGUSTARD U16経由のMark Levinson No.360Lとも比較しましたが、前回同様、サウンドステージの広がりではだいぶ敵わない部分があるものの、音源次第では結構良い勝負をしてくれています。
DSDや192kHzなどはそもそもNo.360Lでは非対応ですし、これならroonの出番も少し増えそうかなという印象です。
DENAFRIPS自体の入手性は相変わらず日本国内では難しい状態のままですが、旧機種のサポートも良いですし、しっかりした代理店が付くと良いのですけどね。
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