• 1810月

    qdcのイヤホン「TrES」を追加してみました。

    わが家のqdcイヤホンとしては以下のように6本目となりますが、4BA+1DD構成というところに惹かれてしまいました。

    SUPERIOR(1DD)
    NEPTUNE(1BA)
    Dmagic Solo(1DD)
    3SH SE(3BA)
    TrES(4BA+1DD)
    8SH(8BA)

    Fusionをベースにした日本のみ発売の150台限定モデルだったかと。
    周波数特性を見ると3SH SEに類似した雰囲気ですが、音の感じは非常にざっくりいうと「ものすごく音を良くしたDmagic Solo」みたいな感じです。
    口径の大きなウーファー的なサウンドでゆったりした雰囲気があり自然な音色なのでのんびり聴きやすいリスニング寄りのイヤホンです。

    純正ケーブルは銀メッキの3.5mmケーブルですが、やや外被がべたつきやすい傾向はあるものの、アンバランスでもとてもセパレーションが良く感じて、そのわりに中抜けは少ないのが最初聴いてみて印象的でした。
    TrESは金属製の音導管で意外と細めな感じなので柔らかめのシリコン系イヤーピースだと耳に残りやすいので、ここもとりあえず純正のままで聴いていきました。

    後ろ側と上向きに空気抜きがあるためか、カナルっぽさがだいぶ軽減される感があります。
    かといってバスレフ的にはならず、スピーカーでいえば後面開放風味になる感じでしょうか。
    音が耳の前から後ろのほうに流れていくような感覚が若干得られているようですが、さすがにスピーカーほどでは全くないし、開放型ヘッドホンのそれとも違いますが、カナルの閉塞感が苦手な方には良い傾向かも。
    特にこの傾向は純正イヤーピースの場合に良好に作用するように感じられました。

    ジャンルとしてはジャズが合う印象がするのはダイナミックユニット搭載でベースの弾む感じが出るからでしょうか。
    逆に音圧高いのは歪むのが鮮明に分かることもあって、若干苦手な傾向です。

    ケーブルはまずバランス化でどうなるかをチェックしたかったので、Luminoxにしてみました。
    DAP側の駆動力のおかげでパワフルで素直になったものの、面白みがなくなったのですぐに戻しました。
    純正3.5mmのほうが広がりがあるのは不思議なものです。

    次にSOLO 3in1 Cableにしてみると、こちらもDAPの駆動力が上がる分、力強さが出ます。
    銀メッキの色合いがより強くなるからか、若干高域は華やかになりますが、こちらのほうが全体としては良好です。
    ケーブル自体の質だけ考えるなら、オリジナルのほうが若干良いかもしれませんけど。
    駆動するアンプによっては純正のままのほうが良いケースもありそうだなと思いつつ、何度か行ったり来たりして最終的にFIIO M15で使う頻度を考えてSOLO 3in1 Cableの4.4mmで使うことにしました。
    ちなみに10SEのケーブルにもしてみたのですが、それだと低域側が柔らかく上はややシャリつくので不向きな印象でしたので、純銅が向いてるのかも。
    qdcは2pin(やKZ/TRN系)を使わないとするとケーブルの選択肢が少なめなのが難点ですね。

    イヤーピースもいろいろ試しましたが、結果から言うと純正のまま運用してます。
    ACOUSTUNE AEX70やSpinFit W1は外れて耳に残るので速攻でやめました。
    Unique Melodyのpetalは外れませんが、ちょっと高域はシャリついて鮮明な感じにはなるものの、空間が狭くなります。
    SpinFit OMNIも抜けないのですけど、これもやや内側に寄る感じの定位になって低域が分厚くなります。
    音の純度という点ではたしかにOMNIが高いので悩むところではあるんですけどね。
    純正イヤーピースは若干音の鮮鋭度という点では緩めになってしまいますが、やはり空間の広がりを優先したくなります。

    他のイヤホンとの比較もやってみました。
    わりとユニット構成が近いはずの初代Maverickとの比較では、Maverickが普通にイヤホンで音楽を聴いている感覚だとすると、TrESは生演奏をイヤモニで聴いてるような生っぽさがあります。
    単純にリスニング寄りのチューニングだと言ってしまうこともできるのでしょうけどね。
    特に女性ボーカルの説得力が高く、艶やかというのもありますがが表現が細やかで濃厚に感じられました。

    qdc 8SEと比べてみると、8SEがややまろやかなのはケーブルの影響もあるのでしょうけど、クセが少なく少しだけモニタ的です。
    このあたりはノズルの違いが差に繋がってる印象があります。
    どちらが良いとも一概には言えませんが、レベル的に同じくらいで勝負できているようです。

    これだけ集めるならひとつにまとめて上位モデルを狙うのが普通なんでしょうけど、こうやって比べてみるのも意外と楽しいものです。
    あとはqdc用のケーブルにもうちょいバリエーションがあると楽しいのですが、そこはまあゆっくり調べてみることにします。

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    Filed under: Audio
    2024/10/18 12:00 pm | No Comments

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