英国議会の開幕の女王演説で、バイオメトリクス技術を使ったIDカードを
採用するという英国政府の計画を女王ご自身が発表したそうで。
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0411/24/news041.html
女王が直接「Biometrics」(生体認証技術)という単語を使ったわけでは
ないようですが、バイオメトリクスもかなり一般的なものになってきたようですね。
ちなみに、英国政府は2011~2012年までに、IDカードをすべての英国住民に
義務付ける方向で取り組んでいるんだそうです。
IDカードには、氏名、住所といった普通の情報に加えて、指紋や顔・虹彩スキャンなどの
バイオメトリクス情報が含まれる予定とのこと。
指紋は認識率も高いし、経年変化も少ないので、技術面からいくと一番便利です。
ただ、指紋押印という行為が抵抗感が多いんですよね。
顔に関しては、まだまだ認識率の面で難があります。
経年変化もありますし、双子すら識別不可ですから、IDとしては弱いです。
最終的には、虹彩や手のひら静脈あたりに期待がかかるところかと思います。
あと、IDカードへのデータの保存形式はどうするか?というのも気になります。
今のところ、特に標準的なフォーマットはありませんし、データ自体が暗号化されていないと、
IDカードごと偽造されて、情報を入れ替えられてしまえば、せっかくの認証も
何の意味もありませんからねぇ。
実用にはまだまだ結構、壁が厚いような気がする、一関係者なのでした。(^^;
(当サイトでは、Amazonアソシエイトをはじめとした第三者配信のアフィリエイトプログラムにより商品をご紹介致しております。)