先日紹介した本と同様、誠文堂新光社から「オーディオ音質改善100」というムックが6/10に出たようで。
こちらの表紙のほうが復刊みたいな感じですが、どうやらそうではなく、MJレギュラー執筆者による書き下ろしみたいです。
MJらしく、単に機材の使いこなしだけではなく、多少の工作も交えた、簡単で効果的なオーディオアイデア集という内容とのこと。
目次は以下のとおりだそうです。
第1章 リスニングルームの環境アップグレード術
第2章 愛機のメンテナンスと改造
第3章 自作アンプのハンダ付けテクニック
第4章 自作アンプ設計・製作のポイント
第5章 信号とアース配線テクニック
第6章 AC電源とアースのノイズ対策
第7章 自作アンプのシャシー加工テクニック
第8章 便利工具・道具とその使いこなし
第9章 測定で深まる自作オーディオの楽しみ
第10章 自作派のためのパソコンオーディオへの応用
章が進むほど自作度合いが高く難易度が上がっていく印象ですけど、第6章くらいまでならだれでもできるような改善策っぽいですし、私が実践しているようなことも入っていそうです。
とりわけ第1章にリスニングルーム環境の話を持ってくる辺り、MJらしい真面目で堅実な内容ではないかと想像に難くありません。
私がやっていて言うのも変な話ですが、やれケーブルだ、機材だ、といってもやっぱりリスニングルーム環境がしっかりしているのに越したことはないですからね。
ただしそのために部屋を専用ルームにするとか、家ごと建て替えるみたいな極論はちょっと現実的でもないですし、それが費用面やそれに伴う精神面に良いとは限らない点は注意が必要かと思います。
そんな大げさなことでなくても、たとえばデスクトップオーディオなら机の上を片付けるとか、積んである空き箱を捨てるといった「クリアデスククリアスクリーン」ならぬ「クリアルームクリアリスニング」が私のオススメかな。
特に、スピーカー周辺30cm以内にあるものの影響が経験的に見て非常に大きいと感じます。
スピーカーの上になるべくモノを置かないのは当然として、下はスタンドやインシュレーター、スパイクが効果的ですし、横や後ろもさることながら、斜め前方も意外な盲点でテレビやディスプレイ、ちょっとした収納小物などが影響していた、なんて経験もありました。
他の章は本を読んでいただくとして(手抜き)、第6章の電源周りっていうのも頭でイメージするのとは違って意外と効くものです。
良く送電線や壁の中の配線は…なんて話がありますけど、機材近くの電源ケーブルはアンテナ的な要素も出てきますし、基板上の配線の一部みたいな効き方をするように思います。
至極低レベルにLCR等価回路的に見ても、やっぱり回路に近い部分の配線の取り回しは少なからぬ影響はあるだろうなと。
もちろん、MJ的に内部配線まで手を入れる、というのも効果の点ではさらに良いものが期待できそうですし、そうしたノウハウも学べそうな一冊だと思います。
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