オーディオアクセサリー誌の別冊として定期的に出ている「ケーブル大全」の最新刊、「ケーブル大全2015」が7/25に発売になるようで。
昨年は出なかったようですが、それは「電源&アクセサリー大全2014」を出したからでしょうか。
今回も一昨年同様、付録は特にないようです。
表紙には「完全保存版全1000アイテム超」という文字もあり、それだけの種類のケーブルが出ているのもちょっと驚きです。
同じく表紙の写真にはZonotoneやACROLINK、JORMA、WireWorld、KRIPTON、Harmonixなどのケーブルが載っていて、そういえばメーカーもたくさんありますから、それぞれインターコネクトとスピーカーケーブルだけでも10種類以上ラインナップしていることもザラですから、よく考えて見ればそりゃそうだなと。
「ファン必見の最新ケーブル完全マニュアル」と題して今回は以下のような特集が載っているみたいです。
・ケーブルの選び方と使いこなし
・世界のケーブル最新動向
・評論家が選ぶ「マイ・ベスト・ケーブル」
・全国ケーブルショップガイド
・主要・国内外オーディオ、ビジュアルケーブル一覧
私が気になるのは世界のケーブル最新動向とマイ・ベスト・ケーブルでしょうか。
PCOCC-Aの製造終了もありますけど、世界的には線材の純度よりも構造のほうに注力しているメーカーが多い印象です。
あと、以前も書きましたが海外だと壁面にケーブルを埋め込むケースも多いようで、そうした部材が充実しているのに驚きました。
LINNのEXAKTなどもそういう面でケーブル引き回しをシンプルに…という要素もあるのかなと。
聞かれてもいませんが、私のマイ・ベスト・ケーブルというと悩んだ結果、CHORD COMPANYかな。
QEDやAtlas Cablesも捨てがたいんですが、国内ではまだ入手性がイマイチ(CHORDもだけど)ですし、「ベスト」という部分を考えると色々迷った末にやっぱりCHORDに戻ってくるのかなという印象もあるからです。
純粋にベストワンを選ぶのではなく、お値段も加味して…となってくると俄然、QEDが浮上してきます。
スピーカーケーブルなら海外スピーカーの内部配線にも使われているらしい79 Strandをチョイスすれば1m数百円からですし、Silver Anniversaryはスッキリした低域が現代的で良いかと思います。
「ケーブルより機材に注力したほうが良い」というご意見もあろうかと思いますけど、気に入った機材であれこれ試すのも面白いものです。
雑誌や評論家さんに振り回されすぎるのもどうかと感じることもありますが、どんなケーブルがあるのか眺めてみるには良くまとまった一冊になっているかと思います。