少し前から検討していたターンテーブルシートですが、結局、サンシャインのマグネシウム製シート「STS-1」を導入しました。
レコードジャケットよりちょっと大きめなジャケットに入っていて、中にはMDF合板が。
STS-1本体は合板にザグリを入れてそこに収納されていました。
おそらく割れたりするのを避けるためのパッケージングなんでしょうね。
購入前に想像してたよりも薄いなぁというのが第一印象ですが、そもそも2mmなんですから当然なわけです。
上位のSTS-2のほうなら5mmありますが、お値段も相当違いますからね。
ちなみに裏側の写真を撮るのを忘れましたが、そちらは金属の色合いそのままになっていまして、指で弾いてみるとチーンと結構鳴ります。
早速、ターンテーブルの直上に載せてみますが、評判通り見事に滑ります。
これ単独での使用ですとスタビライザーは必須でしょう。
とりあえずSTS-1の上に豚革シートを載せて、まずは再生してみます。
音の骨格が締まった印象ですが、これまで(YAMAHAのゴムシート+豚革)とそれほど変化は大きくありません。
そうは言っても、これまでよりは透明感は増していて、音が弾む感じが減った代わりにやや硬さが出たかな、という印象です。
あと、音自体の変化だけでなく、静けさが高まったような感覚を受けます。
そこでもう一工夫ということで、マイクロ純正マットにSTS-1を重ね、その上に豚革シートという三段構えをためしてみました。
これだとそもそもシートとしてちょっと厚すぎるんですけども、滑ることは皆無になりました。
ただし音がイケてなくて、濁ってハッキリしないものになってしまい、STS-1の効果がうまく出ないようです。
次にマイクロ純正マットにSTS-1のみとしてみますが、多少ハッキリした印象にはなるものの、高域に響きが載ってきます。
そこで以前自作したフェルトの上にSTS-1、そして豚革としてみますと、余韻が美しく残って、これなら導入の効果がしっかり体感できます。
それでもまだ欲を言えば、少しドライな印象で情熱感が乏しいのが残念かなと。
そこでフェルトにSTS-1の組み合わせに47研究所のほうの豚革シートを持ってきました。
これが現時点ではベストでして、響きの豊かさは出つつ、嫌味のない上品さがあるサウンドに。
特にライブ盤で、観客の拍手の音に生々しさがあるのが「これだな」と思わせる決め手になりました。
STS-1単独で評価すると、マグネシウム製としては安いと思いますが、ザグリが入っていない点や滑りやすいところなど、それなりに工夫が必要な部分もあり、手放しでオススメできるわけではないかも。
静電気対策の面でも豚革との相性もあるのか、ゴム+豚革よりは静電気が発生しやすそうですし。
もちろんまだ導入したばかりですし、今後は他のシートやスタビライザーとの組み合わせで自分なりに使いこなしていきたいと思います。