私も以前書店で見つけて購入したムック「ステレオ時代」が好評だったのか、Vol.2が発売になったようで。
今回の特集は「1986年の”798”」ということで、1986年当時に出ていた79,800円のプリメインアンプを取り上げたものだとか。
表紙には以下のモデルの名前が上がってますが、大部分は記憶に残っているモデルですね。
SONY TA-333ESX
SANSUI AU-D607X DECADE
SANSUI AU-α607
ONKYO A-817RX Ⅱ
ALPINE/LUXMAN LV-303
VICTOR AX-S900
YAMAHA AX-900
KENWOOD KA-990EX
当時の私は多分、LUXMAN 5L15からL-68Aに移行した前後くらいでしょうか。
そのラックスマンがアルパイン傘下になって、その後、試してみたい気分でSANSUI AU-907X DECADEを買ったものの、全く好みと違ってその後はAccuphaseへ…といった具合でした。
そんな私の思い出話はともかくとして、1986年当時に798アンプは11社から出ていたんだそうです。
さきほど好みではなかったと書いた「サンスイ607を作った男たち」なんて記事もあるそうですが、DECADEやαになった頃よりもう少し前の607(F EXTRA辺り)のほうが良かったような気がするのは思い出で美化されてるのかなぁ。
中古相場も意外とα以前のほうが高いらしいですから、少なくとも皆さん、そういう想いはあるようですが。
誌面ではこの798アンプや598スピーカーが盛り上がっていた頃をオーディオブームの絶頂だった、していますが、私の考えはちょっと違うかも。
確かにセールス的にはそうだったのかもしれませんが、やたらと重厚長大で偏ったコスト投資してあるモデルが「コストパフォーマンス」を競ってしまい、そこで買ったユーザーさんたちがその後に冷めていった、という意味では、むしろ衰退のきっかけになったようにも思います。
もちろん、売れてた時代だけにまさにコストパフォーマンスの高い優秀機が多かったのも事実ではあるんですけどね。
こういった部分は今のPCオーディオ、ハイレゾブームにも似たようなところが見受けられる気もしますから、二の舞を演じることのないように気をつけてもらいたいところですが…。
オーディオになるとどうしてもシビアな書き口になって脱線しがちですが、誌面のほうは他にもブランドストーリーとしてマランツを取り上げていたり、「アキュフェーズ最古のチューナーT-100とは」など、マニアの話がつい長くなってしまいそうなネタをピックアップしてあります。
もちろんもう少し薄口に、「こんなラジカセ憶えていますか?」とか、「MUSICANで聴く大滝詠一」なんてFM Stationっぽい色合いの記事もあります。
ソニーのミュージカンなんて、ここで見かけるまですっかり存在を忘れてましたよ。
1981年発売だそうですから、私が持ってたレコーディングウォークマン(WM-R2)と同時期の製品です。
FM誌に付いてたカセットレーベルやレタリングシートとかでせっせとエアチェックしてた懐かしい時代ですね。
この調子だとVol.3もたぶんあるんだろうなぁ。
先ほど挙げた598スピーカーも良いですし、カセットテープ特集とかあったら良いなぁと期待しておきましょう。