本屋さんにLXA-OT3付録のStereo 1月号の様子を見に行ったら、「ステレオ時代」というムックを見つけました。
この本、中古オーディオを中心としたムックで、まさに以前もチラッと書いた中古カメラを扱った本のオーディオ版という内容です。
なにしろ巻頭特集が「The 30th Anniversary NEC A-10 Series」ですから、かなりマニアックですよね。
A-10はそれまでジャンゴというシスコンしか作ってなかったNECがオーディオに本格参入して見事にヒットしたモデルで、私の高校時代の友人も使ってました。
その友人はその後、オーディオメーカーに就職して今もオーディオが好きなんだろうか、と懐かしく思い出します。
ちなみに当時の私はたしかLUXMANの5L15を使ってましたね。
デザイン担当者と設計担当者のインタビュー記事もあり、設計者についてはこれを手がける前はMarantzにいてその後、オーセンティックに移ったといったことまで語られています。
A-10はMark Levinsonやアンプジラを手本にしたそうですが、私の古い記憶ではアンプジラには近かったかなと思いますし、Sansui辺りをライバル視してたのかなと。
第2特集は「総額9万円以下で組む珠玉のヴィンテージオーディオ」で、ハイファイ堂が登場したり、アンダー9万円でのシステム構成を狙える過去の名機が紹介されています。
個人的に懐かしかったのはTechnicsのSL-P1200ですね。
このモデル、故障しているものも多いようですが、完動なら今でも結構なお値段で取り引きされています。
他にも我が家でも最近まで使っていたオーラトーンなども載っていて、なかなか狭いターゲットを攻めてます。
私がアンダー9万円でCDシステムを組むなら、例えばこんな感じかな。
CD Player: KENWOOD DPF-7002 (15k前後)
Amplifier: ARCAM A65Plus (35k前後)
Speaker: QUAD L-ite(40k前後)
新製品ならPCオーディオにしちゃって下の構成でほぼ確定ですけど、新旧ともに良さがあるかと。
USB-DAC Amplifier: Olasonic NANO-UA1 (63k前後)
Speaker: DALI ZENSOR 1 (25k前後)
これ以外にもアナログプレーヤーやカセットテープなど、第二次オーディオブームの少し前辺りを過ごした人にはたまらない内容かと。
私もStereo 1月号には目もくれずにこっちを買って帰りました。
あと、ラジカセの特集もしっかり濃い内容で、ソニーのスカイセンサーなどが紹介されています。
逆に最近のPCオーディオから入った人にはちょっと近寄りづらいところもありますが、iPodやヘッドフォンアンプ、なぜか唐突にAT-HA22TUBEのレビューなど記事が満載です。
中古主体なだけにオーディオ誌にしては圧倒的に広告が少ないのもある意味オススメです。
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2 Responses
1月 1st, 2014 at 12:48 PM
明けましておめでとうございます。
ご無沙汰してます。
NECのA-10ですかぁ、そんなマイナーな特集とはすごい
雑誌ですね(笑)。
たしか、真っ黒でクソ重いアンプでメインボリュームの
ツマミが小さめでそのくせ目盛の線が長い顔だったのを
覚えています。値段は11万くらいだったと記憶していますが
当時サンスイ派だった自分は軽くスルーしてました。
雑誌のレビューでは中の上でまずまずでした。
オーディオ界の傾向として「コンポは重い程良し」とする
のでそこがウケタのか?(笑)。
しかしNECはものづくりにおいて信念を感じさせないメーカーで
自分的にはイメージが良くないです。今やメタボに苦しむ
巨人といった所か(苦笑)。
しかし面白そうな雑誌ではあるので探して立ち読みしてみます。
今後も日記を拝見させて頂きます。
本年も宜しくお願い申し上げます。
1月 1st, 2014 at 3:34 PM
はりあーさん、コメントありがとうございます。
ご無沙汰しておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。
ツマミは無垢だったそうで、3代目でデザインが変わったと雑誌に書かれていました。
あの頃はSHARPなど他の家電系メーカーもこぞってオーディオに参入していましたから、それぞれにファンや銘機が残っていますね。
Sansuiはα時代のものよりもその前のほうが人気、なんてことも雑誌の中で書いてありましたし、なかなか面白い本でしたよ。
それでは今後ともよろしくお願いいたします。