SUMIKOのヘッドシェル用に山本音響工芸のネジセット「BT-2」を調達したので、各種長さの違う余ったネジを他のフォノカートリッジで使ってみました。
装着したのはGrace F-8LとSHURE M-97xEです。
Grace F-8Lは15mm、そしてSHUREのほうは一番短い6mmでもまだ長くてナットを挟みました。
Graceのほうは全体的な音の印象に大きな変化はないものの、低域を中心に解像度が少し上がったかな、という感じがします。
ヘッドシェルを含めた重さはちょっと重くなりましたが、元々、カートリッジの上に薄手のウェイトが挟んであるので、そう大きな違いというほどではありません。
SHUREのほうは以前もやっぱりネジが長すぎて困ったんですが、貫通タイプのヘッドシェルじゃないと装着しづらいカートリッジということなんでしょうね。
こっちもヘッドシェル自体が重量級のADCなので全体の重さはそれほど変化ありません。
音質的には少し穏やかになりつつ、やはり低域の解像度は上がっている印象を受けますから、これがこの真鍮ネジの傾向かもしれません。
SHUREに関しては高域も尖りが減ったような感じもしますが、少しSHUREらしさが薄まったところもあるかも。
ここまで紹介しておいて何ですが、音への支配度という点ではカートリッジ、ヘッドシェル、シェルリード、その後にネジという具合かなと感じます。
他にもテーブルシートやスタビライザーなどありますから、優先順位はだいぶ低くなりますね。
ただ、それぞれ違う長さのボルトと同じ数だけのナットがセットになってるのはやっぱり便利なので、フォノカートリッジをいくつかお持ちの方(そんなに居ないか…)は持っておいて損はないかと思います。
(当サイトでは、Amazonアソシエイトをはじめとした第三者配信のアフィリエイトプログラムにより商品をご紹介致しております。)