MacBSの日常生活的日記

ヘッドフォンアンプとしてのJAVS DAC-2 MARCH

DACとして導入して、なかなか良い感じで活躍してくれているJAVSの「DAC-2 MARCH」ですが、一応はヘッドホンアンプとの複合機ということで、そちらも試してみることにしました。

ヘッドホン端子はミニと通常のジャックの2つありますが、試聴にはortofonのe-Q5を使ったので、今回はミニジャックを使用しました。
作りとしては標準ジャックのほうがしっかりした感じですが、音質的な差は特にないと思って良いと思います。

音源は主にSONYのCDプレーヤー「CDP-557ESD」を用い、同軸デジタルアウトからDAC-2 MARCHに入れています。
なお、アップサンプリングは基本的にはオンにしてあります。
ソースは色々ですが、最近お気に入りになっているBob Mamet Trioのアルバム「Impromptu」が聞き分けやすくて良い感じです。

まず感じるのはゲインがかなり高いという点です。
ortofon e-Q5がカナル型で低インピーダンスということもあり、ボリュームがほとんど0に近い感じでも音量的に十分で、ボリューム調整しづらい感じです。
ここはiBassoみたいにゲイン切り替えが欲しいところですねぇ。
ただ、ボリュームがデジタル処理されているからか、ギャングエラーは感じられません。
その代わり、ボリュームを上下させるとガリオームとはちょっと違った感じのノイズが出ます。
ボリュームを動かし終えたら消えるので、それほど気になるものでもないですけど、これもボリューム位置が低いほど、相対的に大きく感じるので、やや気になるところではあります。

音自体はソースの音を素直に表出させるモニター的な音色です。
超低域の伸びがなかなか素晴らしく、こればかりはLXA-OT1とスピーカーではちょっと出せない音域かと。
e-Q5でこれだけ出てくるのですから、オーバーヘッドのヘッドフォンなら、かなりのものでしょう。
ただ、先程も書いたとおり、ややモニター的すぎる印象もあるので、多少楽しませる傾向のヘッドフォンのほうが向いているかもしれません。
もちろん、どこまでもモニター志向でという使い方もアリだとは思いますけどね。

他にもハイレゾ音源とかも試しましたが、正直、現状のハイレゾ音源はどうも好みの音のまとまり方のものが少ない気がします。
どうしても「これぞ、ハイレゾ音源」というのを意識しすぎていて、オーディオデモ的なところに終始しがちなように感じるんですよねぇ。
また、演奏や音楽自体の好みを選べるほど、音源が充実していないというのもありますし…。

ただ、以前も紹介したLessLoss音源などはたしかに素晴らしい音質ではあります。
iTunes StoreもようやくDRMフリーになりましたが、これがさらにハイレゾ音源になるのは、いつの日かなぁ。
かなり遠い未来のようにも思えますが、ハードウェアは確実にハイレゾ対応が進んでいますし、気軽に好きな音楽をハイレゾで楽しめるようになったら良いなぁと思います。

ちょっと話題が逸れてしまいましたが、全般的にはDAC-2 MARCHのヘッドホンアンプは良好なものでした。
普段はスピーカーで楽しく、ちょっと聴きこみたい時や自分で録音した音源のマスタリングなどにはヘッドフォンでと使い分けていけそうな感じです。

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