何度か紹介していますが、またしても上海問屋からオーディオ用インターコネクトケーブルが3種類ほど発売されています。
しかも今回も有名ブランドの銘が入ったプラグやケーブルで、なんだか懲りないなぁと感じますね。
100%偽物とは言い切れませんが、製品説明ではブランドに触れず、写真だけで「分かる人には分かるでしょ」という売り方はいかにも怪しすぎます。
名乗られたメーカー側が動いてくれると良いのですけど…。
その辺りの真偽は皆さんの判断にお任せするとして、それぞれのケーブルの仕様をここではピックアップしておこうかと。
一番安い「DN-10249」は高品質OFC素材となっていますが、ケーブルには「CARDAS HEXLINK GOLDEN 5-C」の文字が見えます。
以前、同じ型番のスピーカーケーブルも出ていましたが、今回のインターコネクトケーブルは本物の中古と比べるとなんとなく色が薄いような気もします。
お次の「DN-10248」は高品質OFC素材というのはさきほどと同じで、ケーブルには「TRANSPARENT BALANCED MUSICLINK」の文字が。
そもそもBALANCEDの表記はXLRケーブルに使われるもののはずで、トランスペアレント独自のケーブル途中の箱も当然付いていませんし、ケーブルの艶や色も雰囲気がずいぶん違います。
こちらはプラグもWBT 0144となっていて、販売当時はこれだけで7,000円くらいしたものですが、WBTのロゴが違いますね。
カルダスもトランスペアレントも偽物対策にはうるさかったと思うのですけど、お店の説明文には記載がないから苦情も入れづらいのでしょうか…。
そして最後にいちばん高い価格設定の「DN-10251」は高品質OFC素材 布スリーブ仕様です。
ケーブルが自転車の空気入れのホースみたいに布スリーブで覆われてますので、これだけはブランドの表記はありません。
ノーブランドのが一番高いというのもなんだか意味深な気もしますね。
ちなみにオーディオケーブルで良く使われているスリーブは布よりはナイロンやカーボンのもののほうが多いかと。
惜しむらく(?)はプラグでして、ここはやっぱりWBT 0150の表記が入ったものです。
こういう偽物っぽい(?)ものが横行するのは、ひとつにはオーディオケーブルが非常に高価だったり、実際の製造はOEMで委託されていたりといったところにも起因しているのだと思います。
ただ、だからと言って偽装したような代物を積極的に売っていくというのはどうかなぁと。
もちろん過去製品や試作品の不良在庫という可能性もゼロではありませんが、先日のDACや真空管アンプなど、そうしたキワドい製品の取り扱いが増えているようにも感じて、あえて牽制も込めて記事にしてみました。
うちのブログくらいでは何の影響力もないでしょうけどね。