山本音響工芸のナットは以前もBT-2を愛用していましたが、チタンの「BT-1」も気になっていて、MC20導入もあって試してみることにしました。
ただ購入してから知ったのですが、BT-1のほうはナットが2つしか入ってないんですね。
長いネジが入ってないのは知ってましたが、ナットまで少ないとは思ってませんでした。
ちなみにナットは真鍮に金メッキで、BT-2と同等のものです。
で、MC20に装着しましたが、ネジの長さが微妙に短めでどうしようか迷いましたが、最初はちょっと短めのほうを装着してみました。
これまでの真鍮より金属的な響きが減り、繊細になってMC20本来の音傾向が強まったように思います。
ややドライな気もしますが、精度が上がった印象ではあります。
余計な音が乗らないから、聴いているとだんだん良さが分かってきますし、歪みが減っているのも分かります。
上品な質感になって雑味がなくなったのは良いのですが、どうも真鍮の時に魅力を感じた抜けやキレが損なわれているように感じて、長めのネジに変更です。
こちらのほうが華やかさが出ていますが、ドライな傾向は変わりません。
何枚か聴いてみると低域に厚みがなくなっているように感じて、MC20に関しては結局、真鍮のほうに戻しました。
ただ、カートリッジの特質によって使い分けるのもアリだと思います。
実際、他のカートリッジでは相性良く使えていますが、それはまた別途ご紹介しようと思います。