「新 長岡鉄男の外盤A級セレクション」という本が8/1に発売になるそうで。
長岡鉄男さんといえば古くからのオーディオ好きには知らない人はいないというオーディオ評論家ですが、すでに亡くなってからでもずいぶん経ちます。
というわけで今回の本も1989年発売の本を復刻したものです。
ですから紹介されている輸入盤も当時のディスクですし、基本的にアナログディスクです。
そういうこともあって単なる復刻ではなく、紹介されてるアルバムから厳選した以下の楽曲をSACDハイブリッド盤にして付録に付けてあるんだとか。
・フランチェスコ・カノーヴァ・ダ・ミラノ:スパーニャ・コントラプント
・トッレ:ダンサ・アルタ「ラ・スパーニャ」
・ヴェラルディ:イストリア・ベティカ
グレゴリオ・パニアグワ指揮、アトリウム・ムジケー古楽合奏団(BISSA1963)
・アラブ・アンダルシアの音楽~ムッサダル
グレゴリオ・パニアグワ指揮、アトリウム・ムジケー古楽合奏団(HMA195389)
・サント=コロンブ:コンセール第44番「悲しみの墓」
ジョルディ・サヴァール&ヴィーラント・クイケン(ヴィオール)(AVSA9885)
・タランチュール=タランテラ~アンティドトゥム・タラントゥレー(毒蜘蛛の解毒)
グレゴリオ・パニアグワ指揮、アトリウム・ムジケー古楽合奏団(JMXR24202)
・J.S.バッハ:リュート組曲第4番変ロ長調 BWV.1010~プレリュード
ホプキンソン・スミス(リュート)(E8938)
・ペルゴレージ:スターバト・マーテル~ドロローサ
ルネ・ヤーコプス指揮、コンチェルト・ヴォカーレ(HMA1951119)
・C.P.E.バッハ: ファンタジアI
インガー・グルディン・ブラント(クラヴィコード)(BIS142)
・モーツァルト:幻想曲ニ短調 K.397
ヨス・ヴァン・インマゼール(フォルテピアノ)(ACC10018)
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 op.111~第1楽章
パウル・バドゥラ=スコダ(フォルテピアノ)(XRCG30001)
・超絶技巧トランペット~アレクシス:ソナチナ
エドワード・タール(トランペット)(BIS152)
・ジョン・ケージ:4人の奏者のための第2コンストラクション
クロウマタ・パーカッション・アンサンブル(BIS232)
私自身はあんまり長岡鉄男さんを師事する感じではなかったんですけど、読み物としては結構楽しませてもらってたのを思い出します。
ディスクに関してはマルチレコーディングのものを嫌い、ダイレクトレコーディングのを強烈に推薦してたような記憶があります。
当時はチャンネルセパレーションの良いもののほうが良さげに感じたものですが、今になってみるとたしかにシンプルで純度の高いディスクの魅力も分かるようになってきました。
ディスク付きとはいえ3990円と、紹介された記事の内容が古いことを考えるとちょっとお値段的にはキツイところもありますが、先日出たばかりのStereo誌ユニットとムックのバックロードホーンスピーカーあたりで、氏の愛したサウンドに思いを馳せてみるのも良いかもしれません。
なお、バックロードホーンのムックは先日までAmazonでは売り切れでしたが、これを書いている時点では在庫が復活してるようですので、欲しい方はお買い逃しなく。
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2 Responses
7月 21st, 2013 at 8:21 PM
MacBSさん、こんにちは
長岡鉄男氏ですか、懐かしい名前ですね。氏の著作では「長岡鉄男のレコード漫談(1)~(3)」と、スピーカー自作のムック本を持っています。コストパーフォーマンスなんて言う言葉を使い始めたのは氏だったと思います。強烈に記憶にあるのは「アンプの重量と性能は比例する」と言う言葉で、確か、重量を価格で割って性能を算出していたと思います。
そう言えば、氏が地下室に作った箱船、もう、とっくにダメになってしまったでしょうね。
7月 22nd, 2013 at 8:16 PM
matsumoさん、コメントありがとうございます。
FM fanに連載記事を書かれてた記憶がありますが、レコパル派だった私もあそこだけ立ち読みしたりしていました。
重量と性能はたしかに比例しがちですが、それを逆手に取って鉄板やらセメント板やらを筐体に仕込んだ国産機が乱立したのは困り物でした。
方舟は湿度の問題がありそうですが、どうやら今も維持保存されているっぽいですよ。
少なくとも数年前までは訪問されたようなWeb記事が見かけられました。