Nordostの導入でPCオーディオはやっぱりノイズの影響が大きいということがなんとなく再確認できたので、以前から気になっていたUSBの電源供給を止めるケーブルを用意することにしました。
すでに市販のものとしてWireDreamの「ORPHEUS-USB2」が出ていますけど、そこはまず自作で行ってみようかと。
ただ、USBケーブルそのものを改造して作るとなると端子部分の解体が難しいことも多く、ケーブル交換の遊び要素も少なくなってしまうということで、手持ちのUSB延長ケーブルで作ってみることに。
使ったのはたぶんアーベルの1mくらいのだと思いますが、これは市販のものにしては端子部分が分解しやすいほうでした。
それでもカバー部分はハサミで切りましたし、内部もケーブルがシリコンみたいなものでモールドされていて簡単ではなかったですね。
パソコンに近い側で切り離したいということで、USB-A端子のほうの赤色の線を端子部分から切断し、切断部分が接触することがないようにハンダ部分を少し折り切ってしまいました。
なお、最悪の場合、パソコンを破損する可能性もありますから、くれぐれも自己責任で行っていただく必要がありますし、下手に情報を載せて真似しないのを推奨したいので、あえてその部分の写真は割愛しておきます。(単に撮り忘れただけとも言う。)
カバーを元に戻し念のためにビニールテープで巻いたら、おそるおそるMac miniとX-DDCにSUPRAのUSBケーブル経由で繋いでみると無事に認識されました。
本来の目的である電源線切断も、X-DDCの外付けACアダプタを外すとX-DDCの電源が切れることを確認できて、当初の目的は無事に達成です。
肝心の音質変化ですが、これは期待ほどには大きな変化は見られない印象です。
元々、X-DDCには外付け12VのACアダプタを使っていたからかもしれませんね。
CDリッピングのデータだとそんな感じですが、ハイレゾ音源になるとこれまでよりも臨場感が増しているのが微かに分かります。
肝心のノイズも元々再生自体に影響するほどではなかったですが、ややパソコン臭さが減ったように感じるのは、RCAケーブルをLINNからNordostへの変更時の変化に似ている方向性ですね。
ギスギスした感じが減って自然な感じになりましたが、反面やや迫力が減って物足りないようにも感じる場面もあったので、USBケーブルをSUPRAから元々常用していたWireWorldにしてみました。
すると高域の伸びが少し戻って元々ダイレクトに繋いでいた時と中庸なバランスになってちょっとビックリします。
USBケーブルで音が変化すること自体、私自身も含めてやや懐疑的な部分もあるかと思うんですけど、不思議なことに延長ケーブルを介しても音の変化はあるみたいなんですよね。
電源の影響も当然あるかと思いますが、改造の苦労や選択肢の多さ、機材の動作安定性などを考えれば、ケーブルのチョイスやBusPower Proを使ったほうが変化が大きいのかもしれません。
なお、機材の安定性についてもう少し触れておくと、電源線を切断してしまうとUSBバスパワーの機材は当然ながら全く動作しませんし、別途電源が必要なUSB-DACでも動作がおかしくなるものが結構あるそうです。
X-DDCやX-DDC plusは大丈夫ですが、hiFace EvoはNGだそうですし、PCや機材破損の可能性も含め、くれぐれも注意して実施されることをオススメします。
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